なんとなく(6/24)3:居つき猫

6月24日の飯舘村犬猫訪問レポートその3です。

■チビ&千夜とチーズ

いつものように、ズンズン、ズンズン!とチビ登場!千代ちゃんが続く。

でも本当は”いつものように”が当たり前ではないことを、時々Izumiさんと話します。
「チビは会えてる率100%だから、もし姿を現さなかったらすごく心配になる」

この地ではいつ何が起こってもおかしくないし、何かが起こってもすぐに手を差し伸べることができません。
僕らはそのことを知りながら、でもどうすることもできずにその気持ちに蓋をしているのだろうと思います。

飼い主がいる猫たち。いつかまた一緒に暮らすことを夢見て、今できることをやっている飼い主。
僕らの役目はその隙間を少しでも埋められたら、という程度のもの。

飯舘村の犬猫の問題を考える時、「犬猫が置き去りにされてかわいそう」で思考停止するのは、大きな過ちだと僕は考えています。
もちろんかわいそうです、でもそうせざるを得ない人の状況や苦悩も同時に考えてください。
これは人が作り出した酷い現実です、しかし人もまた酷い仕打ちを受け続けています。
人の問題が解決しなければ、犬猫の問題も解決しないのだろうと思います。
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あれ、白い猫…だれですか?
チビ一派の新顔なの?
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白猫は人なれしていないようで、遠くからこちらの様子をうかがっていました。
チビと千夜ちゃんは頼りになるからね、一緒にいれば寂しさも少なくなるだろうから仲間になったらいいと思うよ。
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千代ちゃん。
まだまだベタベタなついたりはしませんが、いつも尻尾ピーンで歓迎の気持ちを伝えてくれます。
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というか、チビと一緒がうれしいだけかな
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チビ抱っこされる。
抱っこしたくなる気持ちは僕にもよくわかります。
この子たちが今日も明日も明後日も、当たり前のように生きている補償なんて何もないのですから。
「生きていてくれて、ありがとう」
「こんなに酷い目に合わせて、ごめんなさい」
「人を嫌いにならないでくれて、ありがとう」
そんな気持ちが溢れだしてきます。

それにしても、かわいい子ですね。
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千代ちゃんは近くでゴロン
簡単に触らせないけど、人のことは嫌いではないようです。
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チーズのことも忘れてないよ、もちろん。
「散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩」
「わかってるワイ」
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いってきます。
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「ねぇ、もうちょっと先まで行ってもいいよね」
いつもの訴え視線
「はい、どうぞ」
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チーズとふたりぼっち。
ポツン。
たまにとても不安になることがあります。
自分がどこか違う世界に放り込まれてしまったのではないかと…

しかし、ここは同じ世界に存在する実在の村。
人が作り出した異常な世界。
僕の心では消化しきれないほどの現実。
東京から250kmほどしか離れていない場所にあります。
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帰ってきたら、チビ千夜仲良ししてる、いいね。
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除染対象の目印ピンクリボン
なにこれ…ふざけてんのかね。
放射能のない美しい村にカエルのでしょうかね。
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この木は除染で切り倒されてしまうのだろうと思います。
かつてあった幸せな時間を見つめながら育ってきた木を切り倒した後に、一体どんな世界がまっているのでしょか。
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チビの変な顔
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チビの変な顔その2
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チビのかわいこぶりっこ顔
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チーズもまたね。
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■噛む犬クーと猫たち

ここはだいぶ前に日比さんに教えていただいたものの、噛む犬がいるということで今まではルートから外していました。

人の姿を見つけて、あっちの方からテケテケテケ。
スリスリゴロゴロではないけれで、人の側までやってくる…きっと飼い主さんには甘えるんだろうな。
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きれいな猫さんだね。
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僕が怖がってるのを演出するために、遠目の写真 笑
尻尾フリフリご機嫌くんじゃないし初対面だし噛むかもだしってことで、下手に近づかないことにしました。
なのに、ご飯をあげる前に「ちょっと慣らしておいて」とササミ巻きガムを手渡された…orz
あげるのちょっとビビるんですけど 笑
軽く指をハムられました…あぶねーあぶねー
オヤツをパクリの時に、指に歯が軽くあたっただけですよ。
彼に僕を噛む意思はないですよ。
注意は必要と思いますが、悪い子じゃないよ。
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黒猫もいた。
ロシアンブルー系の子とは仲悪しのようでした。
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庭の薔薇はきれいに咲いていました。
薄ピンクとても好きな色です。
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■親子猫・東側

「猫いないねー」だったので、ウェット、ドライを淡々と補充。
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しかし、音を聞きつけたようで、ここの猫の中では比較的よく見かける白猫さんが遠くの方から、こちらの様子を伺っているのを発見!
白猫目立つね。
近づいたらトラクターの下に入ったけど、遠くには逃げない。
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車に乗り込もうとすると、こちらの様子を伺う。
かわいいでしょ。
人になれてはいないけれど、人を敵だとも思っていない飼い主のいない猫たち。
いわゆる居つき猫たちが生き抜いていくのは簡単なことではありません。
それは人の運ぶ餌をこうして待っていることでもわかります。
ここにいる限り毎日充分な餌を食べることはできないのだろうと思います。
どうにかしてあげたいのだけど、決して簡単なことではありません…なんとなく保留。
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■親子猫・西側

遠くに白猫さん発見!白猫目立つね。
給餌をIzumiさんに任せて、いざ撮影に出発!
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あっ、キツネ。
るーるる呼ぶ前に走り去る…
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だいぶ近くまで行きました。
この子もまた、人になれてはいないけれど、人を敵だとも思っていない飼い主のいない居つき猫。
今から人になれるってのは難しいのかな…なんとなくいけるような気もしますが…なんとなく保留。
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荒れた農地の向こうにはたくさんの電信柱、そして鉄塔。
飯舘村の電気は東北電力から送電されていたもの。
飯舘村の放射能は東電がばら撒いたもの。
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戻ってみると…
Izumiさんが見つめられていました(笑)
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人が来たら姿を見せるのは、とてもいいことだと思うよ。
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つづく

 

■お知らせ

上村雄高写真展『Call My Name 原発被災地を生きる犬猫たち』のポストカードのネット販売をはじめました。
飯舘村で撮影した犬猫たちのポストカードです。
7枚セットが2種類、各1000円です。
ポストカードは写真展の会場だった「ギャラリー・エフ浅草」と私のネットショップ「猫撮る商店」のみでの扱いです。
よろしければご利用ください。

>>猫撮る商店はこちらよりどうぞ

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最後までご覧いただきありがとうございました。
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