14/8/1 飯舘村 猫撮るレポート5:にっこりうたちゃん
■葉たばこ組合@16:50
子猫の保護が進められている餌場です。
賢いお母さん(役)猫に育てられ、警戒心が強いのでしょうかあと1匹がなかなか保護できないようです。
中に入るとお母さん猫と目が合ったのですが、カメラを構えるより早くサーッと身を隠してしまいました。
ドライフードは豊富に残っていましたので、ウェットフードのみ用意しました。
しばらく外で撮影をしながら、猫を油断させる作戦です。
日比さんやIzumiさんのブログで、ここの除染が進んでいることを知っていました。
切り倒された木々の残骸と剥ぎ取られた表土。
混乱します。
人の生み出した科学技術が暴走し、自然を侵すばかりでなく人の営みをも消し去りました。
そしていま、人の営みを取り戻すために更に自然を侵しています。
結局のところ人の営みとは自然破壊なんですか?
しかし、人は自然の恵みなくしては生きていけません。
一体、何をやっているのでしょうね?
地球上に人が存在する意味ってなんなのでしょうかね…いない方がうまくいくんじゃないのですかね?なんてことを思いました。
きっと人が存在する意味は他にあるのでしょうけど。
餌場に戻るとキジトラの子猫の姿が見えました。
僕の気配ですぐに身を隠してしまいましたので写真を撮ることはできませんでした。
お母さん役猫も暗い隙間に入り込んでいるところを、かろうじて撮れたのみ…手ごわい。
■サロン@17:22
キジトラの玉男(仮)も姿を現し、茶トラくんにちょっかいを出しまくりの真顔。
■工務店@17:50
「ダイク」不在。
最近、姿を現していないようでとても心配です。
置き餌もカラカラでした。野生動物が食べていることは間違いないと思います。
そして、アライグマやハクビシンは猫を襲うこともあります。
ダイクはいませんでしたが、一応2匹分のウェットフードを用意しました。
■アプローチ最長の家@18:12
あれ!「おきもの」くんが屋根の上にいるよ!
置物のようにあまり動かない姿ばかりを見ていたので新鮮です。猫らしくそこに登ったんだね、すごいよ。
猫だけが食べているのか、他の動物も食べているのかはわかりませんが、置き餌はかろうじて残っていました。
旨々ウェットも置いておいたから、人が帰ったら食べてね。
またね@18:50
■石材店
メシ。日が沈んでしまいましたので、車のヘッドライトで照らしました。
またね、生き延びるんだよ。@19:30
■大火BOX
ああ、もう夜です。@19:35
日暮れではありません、もう夜です。真っ暗です…こわくないよ、少ししか
■うたちゃん@19:56
最後は今日も「うた」ちゃんと決めていました。
もうここまで来たら何時になってもいいや的な…せっかく来たのだから会っていこうと。
車が停まっていました。
家の窓から灯りがもれていました。
今日は、お父さんお母さんにたくさんかまってもらえたのかな、僕の姿を見つけてもしばらく車の屋根から下りてきませんでした。
寂しさを募らせていないのはとてもいいことです。お腹を空かせていないのもとてもいいことです。
よかったね、うたちゃん。にっこり!
ご家族の時間を邪魔してはいけないので、ほんの少しだけうたちゃんをなでて村を出ることにしました。@20:00
暑さのため仮眠がうまくとれず朝から動いていましたので、村を出たら急激に疲れが襲ってきました。
まだ、そんなに歳じゃないのにおかしいな。
インターへ向かう途中のコンビニで長めの休憩を取り、なんとかたどり着いた高速に乗って最初のパーキングエリアで5時間ほど眠ってしまいました。
普通の睡眠時間だよ、こりゃ。
帰路は眠くなることもなく走り続けましたが、途中で新しい朝がやってきました。
飯舘村の子たちにも新しい朝が訪れています。
彼らも毎日僕らと同じだけの時間を生きています。
今この時も僕らと同じ時の中で生きています。
できることなら、引き返してまた夜まで村を回りたいと思いました。
しかし、それは無理な話、東京での生活に戻らなくてはなりません。
もう少し近かったらな…
[おわり]
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