なかよくしようワン@飯舘村
10月4日に飯舘村へ行ってきました。
この日のミッション(自分で決めてるだけ)は、
「まめとうたちゃんと遊んで、あとはできるだけ犬の散歩をがんばる」
でした。
そうだ、はじめにお断りしておりきます。
この記事には猫は登場しません、犬だけです。
しかも2頭だけなのに、意外と長いです…
人馴れがいまひとつで、まだ散歩ができないワンコ2頭と仲良くなるための戦い!
そう、犬と僕との真剣2番勝負の模様をお伝えするだけなのです。
■犬と僕との真剣2番勝負 その1
「犬の散歩をがんばる!」
強い思いを胸に、8時半前に到着した最初のお宅のワンコ
ビビリです。
近づけないので、散歩なんて夢のまた夢です。
散歩をがんばりようがありません…
なにやら怒っているように見えなくもない。
水入れを取りに少し近づいただけで、腰が引けてこの表情。
「まぁまぁ、なかよくしましょうよわん」
なんて言っても、聞いていません。
「違う方向からも写真を撮らせてね」と移動する僕を、ずっと目で追います。
「まぁまぁ、なんにもしないからリラックスしてくださいわん」
なんて言っても、聞いていません。
今、彼はひとりぼっちで暮らしています。
以前このお宅には、もっとビビリなメスワンコもいました。
1ヶ月以上前から見かけないなと思っていたら、亡くなってしまったと最近になって聞きました。
「ごめんごめん、そろそろご飯にしましょうわん」
と、缶詰をパカンとやると、
少しばかり心を開く気配を漂わせはじめ、ご飯の用意をする僕のことを見つめています。
少し照れます…ウソです。
ガツガツガツ
ご飯を置いて、少し離れると夢中で食べます、一気に飲み込みます。
ひとりでお腹を空かせて過ごしていたのかと思うと、ちょっと泣けてきます。
人と仲良くできるようになれば、散歩してご飯もらってなでてもらって、たまにだけど少し楽しい時間を過ごせるということを、何とかわかってもらいたいんですよね。
ごちそうさん
あっ、少しは仲良くしてもいいとか思い始めたのかな、表情が心なしか穏やかになったよね、なったよね。
うん、なった!
よし、いまだ、そっぽを向きながら口笛吹いて、そおーっと一歩二歩、
遠くへ行ってしまった…orz
うーーーとか唸っても、コワクナイよ。
けど、ふりだしに戻りました。
世の中そうそう甘くはありません。
そんなことは重々承知してございます。
次なる作戦も用意してございますよ。
レガシィくんのトランクでゴソゴソ、ゴソゴソ。
ここにおいしいのが入ってることを、なぜか知っているアイツ
再び僕に熱視線です。
少し照れます…ウソです。
飯舘村で犬に会うまでは、完全に猫専門、犬には興味もなかった僕ですが、学びましたよ!
多くのワンコがおやつに弱いってことを!
そして、ササミ巻きガムが大人気だってことを!
ササミ巻きガム投入!
夢中です。
これ旨々だべな~
うれしそうでなによりですわん
ちょっと接近
あれっ、遠くへいってしまった…orz
ごめんごめん、もう近づかないからゆっくりお食べよ。
ウハウハ
にっこり
うん、かわいいじゃないですか♡
気がつけば30分経過、1軒目から予定より長居をしてしまいました。
いつものことですが先が思いやられたので、今日のところはこのくらいで勘弁して次なるワンコの家へ向かったのでした。
■犬と僕との真剣2番勝負 その2
飼い主さんに一度会ったことのあるお宅
「もう少しなっこくなれば、みんなにかわいがってもらえるのになぁ」と飼い主さんが言ってました。
本当にそうだよ、君。
ちなみに、飼い主さんには懐いていますよ。
車を降りると、吠え続けます。
ビビリです。
近づけないので、散歩なんて夢のまた夢です。
ここに来る前に隣の家に行ったのですが、その時は「こっちもこっちも」って叫んでたくせにな~
来て欲しいのか、来てほしくないのか、ようわからん子ですねん♡
たまにうっかりかわいい顔をします♡
なかなかの強敵なので、いきなりササミ巻きガムを投入です!
どうだ!
ワンワンワンワン、ワンワンワンワン
「わんわん、おやつでもお食べなさいな」
パクッ
喜んでる!
ガブッ
喜んでる!喜んでる!
これ旨々だべな~
よし、いまだ、そっぽを向きながら口笛吹いて、そおーっと一歩二歩、
遠くへいってしまった…orz
「わんわん、ごめんごめん、もう一本あげるから仲良くしようわん」
・・・考え中なのか。しばしフリーズ
・・・
・・・
「負けましたよお嬢さん、わかりました近くにお投げしますよ」
う~ん、たまんねぇ
ポリポリ、このササミのとこが旨々だべな~
写真を撮り忘れましたが、この後みんな大好き缶詰ご飯もあげましたよ。
しかし、距離縮まらず…
かわいい顔が撮れましたが、
散歩への道はまだまだ遠し
ちょっとふざけましたが(ごめんなさい)、住人が避難してから2年半が経ちましたが、飯舘村に残されている犬猫は相変わらず厳しい状況に置かれたままです。
犬猫の2年半は人間に換算すると10年くらいになるのでしょうか。
この間に、寿命を迎えたもの、ストレスから体調を崩し亡くなったもの、もちろん飢えで命を落としたものも少なくありません。
しかし、多くの犬猫が今も生き抜いています。
どんな状況でも生きることに前向きな彼らだからこそ、これまでの厳しい時間を耐え抜いてこれたのかもしれません。
「多くの犬猫」と言ってしまうと、少しリアリティに掛けますかね…
例えば、今回登場してもらったビビリの2頭の犬、猫のまめ、うたちゃんが、今夜も暗闇の中じっと朝を待って生きています。
飯舘村で見た夕焼けです。
レガシィくんの窓にキレイに映り込んでいました。
レガシィくんは、今は家の駐車場に止まっています。
当たり前のことなのですが、今も僕らが生きているこの世界で、ビビリの2頭もまめもうたちゃんも生きています。
それぞれに心や感情を持った子たちが、何かを思い何かを感じながら、同じ空の下同じ時間軸の中で生きています。
僕はひとつひとつの命を強く意識し、向き合うような活動がしていけたらなと考えています。
この記事を読んでいただけたみなさまにも、時折彼らのことを思い出し、彼らの幸せな未来のためにできる範囲の行動を起こしていただければうれしく思います。
今、僕はこれまで原発被災地域に行き、感じたことをどう伝えようかと、少し悩み中なんです。
なので、うまくまとまっていませんが、その点はご容赦くださいm(_ _)m
最後までご覧いただきありがとうございました。
またのお付き合いを、よろしくお願いいたします。
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