14/7/1 飯舘村 猫撮るレポート5:愛しのうたちゃん

7月1日の飯舘村犬猫訪問レポートその5・完結編です。

蕨平での撮影と給餌を終えて戻ってくる途中、睡魔に襲われました。
勝手を知らない蕨平を終えてホッとしたのもあったと思います、しかし考えてみれば朝の5時頃に山木屋をスタートしてからおよそ10時間が経過していますから、おじさんの体力は残り僅かになるさね。

■小宮牛舎BOX

かわいいこの子が暮らす場所
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チビ黒「小夜」ちゃん
た、立ったよ。かわいいよ。
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お腹を空かせていました。
この日はBOXのドライフードは残っていましたが、エサ場にアライグマやカラスなどの野生動物が入りこんでドライフードを食べてしまっています。
他のボランティアさんの監視カメラにアライグマの大群が写っていました、ああなんてことなの、あいつら遠慮というものを知りません。
そして猫たちの身に危険が及ぶ可能性もあります。顔見知りの猫が増えると心配も増えます。
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ウェットフードでお腹いっぱいかな?
そうそう、このあたりで雨が降りだしました。
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ポーズを決めてくれました、小夜ちゃんはよく撮影に付き合ってくれます。
ちょっとおもしろい顔ね。
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そしてネットの猫通路には、キジ白おっさんが。シャイなので近づいてはきませんが存在をアピールしています。見えるように佇むwかわいいですね。
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ネットを挟んでですが、かなり近くまで寄ることができました。
「な、なんだよ、くんなよ」
はいはい、あっちに行くからご飯をしっかり食べてね。
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■うたちゃん

うたちゃんに会うのは4月3日以来かな、るんるん。
車を降りると「にゃーん、にゃーん」
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うたちゃん元気だった?
とってもうれしそうな顔で迎えてくれてますね、るんるん。
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メシタイム
前足だけ縁側にのせて、後ろ足はのせ忘れています。お腹がすいていたようです。
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うたちゃん、うまい?
「うみゃー」
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食べ続けます食べ続けます。とてもかわいいです。
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ペロリ
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やっと後ろ足を乗せ忘れていることに気が付きました。
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「あら、この方が楽ね。早く言いなさいよ」
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「ごちそうさま」
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「ちょっとー、かわいく撮りなさいよ」
え、か、かわいいよ、うたちゃん。
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ギロッ
意外と表情がかわいくないことが多いです。それでもかわいいけどね。
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「うるさいわね、こっちは忙しいのよ」
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「最近、通りの向こうが騒がしいのよね」
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うたちゃんの家のすぐ近くでも除染が真っ盛りです。
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「あんた、あれうるさいからなんとかしなさいよ」
今日はもう作業が終わったからうるさくないよね、しばらくの辛抱だよ。
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それより、ちょっと遊ぶ?
ギロッ
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「あら、あんたの指まぐろの匂いがするわね」
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うたちゃんはとても人なつっこいのですが、自分の世界に入ることもよくあります。
そういうところもとてもかわいくて好きです。
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「ちょっとだけかわいいかっこしてあげるわ」
か、顔もかわいいのよろしくね。
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「知らないわよ」
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「今、忙しいのよ」
ねぇねぇ、うたちゃん。
ちょっと撮りたい写真があるんだけど、こっちに来てくれないかな?
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「いいわよ」
まさかの一発OKなの、やった!
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あ、そこそこ、そこに座ってこっち見て。
パシャリ

あ、ごめん、除染がボケすぎた・・・
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「しょうがないわね、あなたプロとか言ってたわよね。早くちゃんと撮りなさいよ!あたしも暇じゃないのよ」

と、撮れたよ。ありがとう。
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「はぁ、プロとか言ってたいしたことないわね」
・・・
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「ちょっと休むわ」
おつかれさまでした、ありがとう。
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水滴たちがきれいです。
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「ちょっと喉がかわいたわ」
あっちに新しい水あるのに・・・
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「いいのよ、ずっとこうやって生きてきたんだから」
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うたちゃーん
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「なによ」
そろそろ帰るよ。
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「勝手に帰りなさいよ、いちいち断らなくてもいいわよ」
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あ、でももう少しいるよ、やっぱり。
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「勝手にしたらいいわ」
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うん、まだしばらくいることにするよ、やっぱり。
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前回、うたちゃんを訪ねた時は飼い主さんがいました。
うたちゃんの子どもたちを保護して以来、仲良くしていただいています。

でも、この日はうたちゃんと僕だけでした。
久しぶりのふたりきりなので、うっかり忘れていました。なつっこいうたちゃんを置いて、この場を立ち去るのが辛いことを。まだ空におひさまがあるのだけが少しの救いです。
真っ暗闇にこんなにかわいい子を置いていくのは、本当に辛いことです。

僕は猫バカなのでちょっとオーバーなのかもしれませんが、飼い主さんたちの中にも同じような思いを抱いている人も少なくないはずです。
今の飯舘村は猫の身にいつ何が起こってもおかしくない場所です。
しかし、そこに愛する猫を置いていかなければなりません。

そんな時間がもう3年以上続いています。

除染をして帰村。

それが村の基本方針です。
村に戻りたい人、戻りたくても戻れないと考えている人、戻りたくない人、戻らないと決めた人。
住人の考え方は様々です。
除染をすれば本当に人が住んでもいい場所に戻るのか?
除染をすればまたここで農業が営めるのか?
その答えは僕にはわかりません。
しかし大きなお金が動き、除染は現実に進められています。

わからないことが多すぎるのに、移住のための賠償がないため多くの村民は動くに動けないまま留め置かれています。
時間はどんどん流れていきます。
そして、人の行く先が決まらないから、犬猫たちは村に留め置かれたままの状態です。

それが飯舘村の今です。

村をこんなにしてしまった直接の原因は原発事故です。
福島の行く末が定まっていないのに、川内原発の再稼働がまことしやかに語られるようになりました。

原発事故を起こしたのは、人の欲と無関心だと僕は考えています。
しかし、また同じことが繰り返されようとしています。

一体、何をどうしたらいいのかよくわからなくなってしまいました。

 

[おわり]

 

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飯舘村で撮影した犬猫たちのポストカードで、7枚セットが2種類各1000円です。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
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