14/7/13 飯舘村 猫撮るレポート2:母猫
■長泥バリケード手前のお宅
「福猫舎」の「犬班A。」さんにお願いごとを託されたお宅に来ました。
「長泥バリケード手前のおうちには、一番美味しいおやつを置いてきてくらさい…お願い」
おーい、おーい
人があまり得意でないのか、いつもだいたい少し離れた場所に身をおいています。
大きな農耕用の乗り物(名称がわからない)の下が定位置です。
犬班A。さんが「一番美味しいおやつを」と言った訳は、前日にこの猫が産み育てていた子猫を保護したから。
子猫を保護した後だったか避妊手術後のリリース時だったか、「母猫にシャーと威嚇された」というようなツイートをされたのも見ていました。
子猫の幸せのための保護であっても、母猫からすれば子どもを取り上げられたとしか思えないのでしょね。その気持ちもわかります。愛する我が子を突然奪われた怒り。
しかし、猫にとって厳しい環境を思えば、子猫の保護はこれ以上大変な思いをする猫を増やさないために必要な行動です。
「ごめんね、でも絶対に子猫は幸せするから」そんな犬班A。さんの気持ちを僕は支持します。
猫を大切に思う本物の人たちの行動を僕は100%支持します。
辛くて大変な役目を背負っていただき、本当にありがとうございます。
旨いメシと旨いおやつ
ウエットフード各種にカツオバーとかつお節、カロリーエース…よくわからないけど、いろいろ用意してみました。
いろいろ食べてくれましたw
食べ終わった後に子猫を呼んでいたのが、なんとも切なかったです。
ごめんね、でも子猫たちは幸せにしてもらえるから、安心してよね。
寂しげな眼差しで見つめられると辛いな…
ここまで子猫たちをしっかり育ててくれてありがとうね。
足元まで寄ってくるようなことはありませんが、遠くに行ってしまうこともありません。
何かを訴えかけられているような気がします。
この子も保護できたらいいなと、なんかそんかことを思いました。
この子の子猫たちは、犬班A。さんの福猫舎から東京へ移動してきました。
チーム銀次の「あやこ隊長」宅で里親様募集をすることになったそうです。
たくさんの猫を抱える犬班A。さんの負担を少しでも減らそうと、預かりに立候補されたそうです。
■マメ
マメの家に向かう途中の通り沿いに積まれたフレコンバッグの山
ここのお宅のご主人と以前に会ったことがあります、2012年のことだったと思います。
「農地の真ん中あたりの放射線量は10マイクロシーベルト毎時以上だよ」と、ご自身で測定した時の写真を見せてくださいました。
草が刈られ、これから大切な表土が引き剥がされて行きます。
マメの家でも除染が始まっていました。
「3.66」マイクロシーベルト毎時
草を刈っただけでは放射線量は変わりません。
ここでもこれから表土が引き剥がされていきます、農家にとって大切な土。
マメのおじいちゃんは、この地で大根を栽培していたと聞きました。
しばらくマメと遊んでいると、おじいちゃんと息子さんが一時帰宅されました。
「マメは焼鮭がいちばん喜ぶね」と息子さんが教えてくださいました。
息子さんは、この地から関東地方に移住して長いそうですが、ご自身の生まれ育った村の未来を憂いていました。
「こんなことやってもお金の無駄、ゼネコンが儲かるだけ。もうここには人は住めないかもしれないな」
マメの家を後にする@11:30
[つづく]
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