「シロのねがい」毎日スポニチTAP-i掲載
「毎日スポニチTAP-i」8月27日号に『シロのねがい 飯舘 残された命3』を掲載していただきました。
タブレットやスマートフォンでご覧いただけます。
※PCでご覧いただいている方へ
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見渡す限り開けているのは、震災前までシロのお父さんが汗を流していた農地。
今は荒れ果て面影さえ失いつつあります。
剥きだしになったビニールハウスの鉄骨はサビつき、人の営みが消えてからの時間の長さが見て取れます。
シロがつながれているのはそんな場所。
はじめてシロに会った日、あまりにも悲しい光景と僕の目には映りました。
「この犬はここにいたら不幸なのではないか」
疑問というよりは決めつけに近い感情が湧いてきました。
しかし、飼い主に会い、飼い主の前でシロが見せる笑顔に接して、最初に感じたことが正しいとは思えなくなりました。
シロは、ここいればお父さんに会えると思っています。
ここにはたくさんの思い出があります。
確かに、放射能汚染の酷い地に残され、長い長い寂しい時間を過ごすことはかわいそうです。
しかし、お父さんと引き離すことがシロの幸せとも思えません。
たとえ、人のぬくもりや温かい寝床を得たとしても。
僕は、飯舘村の人たちひとりひとりの意志が尊重される未来を望んでいます。
誰かが決めたレールに従わせるのでなく。
村に残された犬猫に対しても、悲惨な光景に感情的になって自分の価値観で幸せやベターを決めつけるのは、時に誤った選択となり飼い主や犬猫の心を傷つけてしまうのではと思っています。
人も犬猫も、ひとりひとり一頭一頭が違います。
そのことを忘れずに、ひとつひとつの幸せを考えなければと、シロとの出会いで思うようになりました。
原発事故が起こらなければ……
人も犬猫も苦しまずにいられたのに。
「シロのねがい」ぜひご覧になってください。
●毎日スポニチTAP-i(毎日新聞社Webサイトより転載)
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