重たい気持ち(6/3)4:丘の上の三毛ちゃん
2014年6月3日の飯舘村犬猫訪問レポートその4、完結編です。
■親子猫・西側
給餌ボックスは猫たちの命をつないでいました。
納屋の2階に仁義メシセット!
すずめさんたちがチュンチュン喜んでました…うーん、すずめさんならまぁいいのかな、そんなにたくさん食べないような気がするからね。
白もハチもお留守。
気になるあいつらに会いたかったな。
縁の下にたまに見かける黒猫さん
仁義メシ食べてねー
できればみんなにも教えてあげてよね。
■ゴンの納屋
いまだ猫を目撃したことのないお宅
しかし、この日納屋に近づいていくと裏の草むらでザザザザザ、多分猫の足音。
足音だけでも聞けて、よかったよ。
ちなみにIzumiさんダウン中
ここまでオレ、サボりすぎたかもな…すません
エサは少し残っていました。
他の動物も入っていると聞きましたが、猫のお腹も満たしていることは間違いなさそうです。
いい眺め、放射能さえなければ。
■タロウとポンちゃんと仲間たち
ポンちゃーん、いつもお出迎えありがとう
歓迎のゴロン
人が来たことを喜んでくれて、オレもうれしいよ
タロウ選手、この日もうるさい 笑
うるさいとか言って、ごめん、でもうるさい 笑
タロウにもすっかり散歩の人と認識されてしまったようです
おやつを持って行っても
「散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩」
だそうです。
はい、わかりました。
でも、ちょいお待ちよ。
ちょっと猫やってからね。
今日からなつっこくなったミルクティー色さん
なんかデレデレしてます
久しぶりに会えたような気がします。
昨日、このお宅には誰も来ていないということでみんなお腹をすかせていたようで、久しぶりにたくさんの猫が姿を見せてくれました。
グレー白のかわいいちゃんも久しぶりー
ミルクティー色さんのはむっ
キックキックキック
「散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩」
もうちょい待ってよ
猫がいっぱいいるときの猫撮るは冷酷非情です 笑
キジトラ同士のご挨拶
茶トラくんと三毛ちゃん
三毛ちゃんのしっぽピーン、ご機嫌なんだね、よかったです。
グレー白のかわいいちゃんも姿を隠さず、そこにいてくれます。(全然なれてない派)
メシタイムは大盛況!
近くにきた三毛ちゃんとIzumiさんが握手してる 笑
猫パンチだけどね
かわいい
オレもパンチされたい
食べたら距離が少し遠くなったミルクティー色さん
ゲンキンなやつめ
ぺろぺろ
猫には猫の事情があるらしいです
マダニがついていたからフロントラインしようと思ったのに…ダメでした
フロントラインはメシ前に、教訓にしよう。
「散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩散歩」
散歩きた
荒れた風景はタロウの目にはどう写っているのでしょうかね…
日が落ちてきました
先を急がねば
のんびり撮影…
■小さくら
お花さん、かわいいね。
かわいい猫がお腹をすかせて待っていました。
宵の口
そろそろ僕らの苦手な時間です。
暗い場所に猫を残していくのは苦手派です。
■たまふさひげあかの家
ヘッドライトの灯りをたよりに仁義メシ準備。
野生動物は玄関脇のエサ場に気を取られて、奥まったこちらのエサ場が猫が安心して食べられる場所。
お父さんのナイス作戦です。
ヒゲちゃーーーん
性格暗いのか 笑
暗闇ではほとんど見えなかったけど、ストロボつかって無理矢理写しました。
大好きなヒゲちゃんに、会えてうれしいです。
他の子たちは、姿を現さず。
現れる前にそそくさと行きましょ。
なつっこいたまが出てきたら、帰るのが辛くなるだけだからね。
■蔵らの家
今日の作戦
最後は猫に会わない家にしよう。
青銀号は暗闇に猫を置いていくのがとても苦手です。
ウェットは完食。
ドライは猫が食べた様子。
母屋の横に醜い物体。放射性廃棄物の入ったフレコンバッグが置かれていました。
昼間は敷地内の除染作業も行われているようです。
しばらくは猫たちにとって騒々しい日々が続くことになります。
仁義メシのセットを終え、車のヘッドライトを消して暗闇に溶け込む。
生憎の曇り空のため星は少な目
晴れた日の夜空は、こぼれんばかりの星空。
一日の活動を終えて見上げる夜空は、自然からのご褒美のように感じられるほど。
「星少ないねー」
とテンション低目に話していると
Izumiさんが物音に気が付きました。
「あっ、三毛ちゃんがお水飲んでる」
僕らのいた場所から数メートル先の水道に三毛ちゃんがいました。
丘の上の蔵らの仲良し、丘の上の三毛ちゃん。
3月にはじめて会って以来、3ヶ月ぶりの再会。
母屋玄関前に移動した三毛ちゃん
暗くてカメラがピントに迷いまくる…どうしても三毛ちゃんの姿を写真に収めたい。
携帯ランタンで三毛ちゃんのいるあたりを照らしつつ、なんとか撮影。
その後しばらく、三毛ちゃんは母屋の前に佇む
前にあった時は人の姿をみてダッシュで姿を消してしまったことを考えれば、思っていたよりも人との距離が近いように感じました。
これならもしかして人に慣れるかもしれない…そんな思いを持てるほどに。
しばらくすると三毛ちゃんはエサ場に。
ここにご飯があることを頼りに生きているんだね。
これからも出来る限りメシを運ぶからね。
この場所にいた「さくら」を引き取ったIzumiさんは、さくらと仲の良かった三毛ちゃんに思いがけず会えて、泣きながらしきりに謝っていました。
「さくらを連れて行って、ひとりにして、ごめんね、ごめんね」
僕らにできることはたくさんあるようにも感じるし、たいしてないようにも感じます。
僕らのやっていることは意味があるようにも感じるけれど、意味がないようにも感じます。
この地に染みついてしまったかのように動かない状況に、いま僕は村に通い始めてから一番打ちのめされています。
一週間のうちの一食を運んでも、そんなものはあってもなくても同じこと。
一匹の猫を救っても、何も変わったようには見えない現実。
僕らが来ても来なくても、生きるものは生き続け、死ぬものは死んでしまうのだと思います。
でも、いまある現実は僕ら人間が作り出してしまったもの、どんなに打ちのめされても僕にも責任があります。
村民が救われない限り、犬猫たちが救われることもありません。
自分が何をどうしたらいいのか、いまはよくわかりません。
しかし、放り出して目を背けて生きることもやりたくありません。
とにかくまた一週間後の村に行くことにします。
[おわり]
最後までご覧いただきありがとうございました。
またのお付き合いを、よろしくお願いいたします。
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