重たい気持ち(6/3)3:置いていく
2014年6月3日の飯舘村犬猫訪問レポートその3です。
レポートの続きをはじめる前に、6月8日(日)に写真展「Call My Name 原発被災地を生きる犬猫たち」を無事に終えることができました。
42日の期間中、たくさんの方にご来場いただき、村の犬猫へのフードをたくさんお持ち寄りいただき、心より感謝いたします。
会場のギャラリー・エフのみなさま、チーム銀次のみなさま、家人、家猫、もちろん村の犬猫や飼い主さんのお力添えなくして今回の写真展は世にでることはありませんでした。
本当にありがとうございました。
写真展を終えての思いなどは、また別の機会に記したいと思います。
■サロン
こんにちは、茶トラさん
スッカラカーーーン
ここはドライフードの減るスピードが速いと聞きました。
おそらく猫以外の動物もきているのだろうと思います。
お花さんたち、かわいいね。
「花とか撮ってないで、とっととメシ準備しなさいよ」
すまん
「メシまだか?」
触ることはできませんが、エサを準備するすぐ近くでこの態度…偉そうですね。
「おっ、山盛りにしたな」
「ふてぶてしいゼ、きみ」
カリカリ派
茶トラ選手もカリカリを見つめていたけど、キジトラ先輩が食べているのでウェットに。
ウェットもおいしいよ!
29度、暑い。
■牛舎のボックス
小夜ちゃーーーん
メシィィィィー
ウマウマ
前の週ここを立ち去ろうと車を動かすと、カラスが速攻でエサを食べにきていたのを目撃して、2日後に村に入るオレ銀号チームにカラスよけネットの設置をお願いしました。
豆川さん、まどかさん、そして仕事道具まで持ち込んで画家の山田さんがバチバチととめてネットを張ってくれました。
ここに住む猫への想いが伝わってきて、ささくれ立つ心が暖かくなりました。
ひとつひとつは小さな小さなことかもしれませんが、ひとつひとつの優しさが積もればきっと世界はもっと優しくなると思います。そう信じています。
ネットを内側からも撮影しようとしたら…
キジ白さんがジィィィィーーー、ゴクリッ
あ、ごめんごめん。
写真撮ったらすぐあっち行くよ。
オレ銀号が残した家主さんあてのメモに、家主さんからのメッセージが。
「いつもご支援ありがとうございます。助かります」
小夜ちゃん抱っこされてます
喜んでいるのは、もちろん人ですけどね 笑
食べて撫でられて抱っこされて、少しだけ満足…していてくれたらいいな。
また来るからね。
役場にてお昼休憩
日比さんと村民のSさんにお会いする
Sさんは村に入る動物ボランティアに大きな力を貸してくれている方です。
いつかお会いしたいと思っていましたが、思いがけずお会いできてうれしかったです。
■まがりとふさのお宅
先日のオレ銀号レポートで、お父さん帰宅時のまがりとふさのなつっこさが紹介されていました。
うらやましい…オレもまがりを撫でたいと突入するも、
お父さん不在
まがり、そっけない…orz
■チビと千夜、チーズのお宅
車を乗り入れると、
いつものようにチビがズンズン
少し後ろを千夜ちゃんもズンズン
ドテッ
千夜ちゃんは、少しだけ距離をおいてお座り
「おーい、おーい、わんわん♪」
チーズのことも忘れてないよ。
「こらー、わんわんうるさいんじゃい」byチビ
ヤキモチ焼きのチビは、チーズばかりかまっているとチーズにパンチします 笑
はいはい、チビがここのボスだね
チビと千夜ちゃんはIzumiさんにまかせて、僕は恒例のチーズと散歩へいってきます。
ニコニコ
わかりにくいですが、途中で千夜ちゃん似の黒猫に遭遇。
ジーっと身を固くしていました。この子はどこで何を食べているのだろうか…
「そろそろUターンしますよ」
の言葉に
「もうちょっといいよね」
的な視線を送ってきます。
「うーん、まぁいいよ、もうちょっと行きましょ」
と甘やかしたのが運の尽き
道は真っ直ぐではない…
次の交差点を曲がると、チーズ家へ続く道はぐーーーっとRを描いています。
進むのも遠い、戻るのも遠い
思えば遠くへきたもんだ
ニコニコ
汗だくヘトヘトだけど、チーズがうれしいならいいよ
というか、家へ戻るにはもう遠い道を歩いて行くしかありませんから…
途中にあったモニタリングポスト
「1.275マイクロシーベルト/時」
東京のおよそ10倍
人が暮らしてもよい放射線量は「0.23マイクロシーベルト/時」
チーズはずっと人が暮らせないレベルの放射線に貫かれている
そして、ここにいる間は僕も同じ
しかし、僕には帰る場所がある
「自分の家の猫と同じようにかわいい犬猫たち」と人に言いながら、僕は彼らをここに置いていく。
千夜ちゃんが、珍しく木材の山に登頂してポーズをとってくれましたよ!
チビは確保されてます
ええ顔、ええお腹ポンポン
そのスキにキジトラっぽい猫が、猫の餌場に進入したのをIzumiさんが発見
律儀にスロープをのぼって立ち去る
※わかりにくい写真ですみません。
チビは人との時間に自分でケリをつけてくれる男
またね
「やっぱ、もうちょっと遊んでやるか」
いい顔して戻ってきた 笑
千夜ちゃんも
でも、この後自主的に帰宅。
気温の高い日はムッとするほどの室温になるエサ場の倉庫の中で、チビは積み重なった布団の下に潜っていったそうです。
暑いの大丈夫なのね。
■親子猫・東側
置き餌は残り僅か
親子猫ではない茶トラ選手が、余裕でメシ待ち
この猫は親子猫・西側でもたまに見かけます。
エサ場をしっかり覚えて、えらいえらい。
倉庫内に仁義メシセット
茶トラが僕がいるとは知らずに入ってきて、「はっ」とした顔をしたのがかわいかった 笑
白い子ども猫も来た
茶トラ選手も
茶トラ選手と白い子ども猫は仲が良くないのかな?
いつの間にやら白い子ども猫は、先週と同じ遠くの高い場所に移動していました。
わかりますか?少し口が開いているのが、小さな声で話しかけてくれました。
「僕もお腹すいたよ」って
ごめんね、オレがいると食べに行けないよね
けど、近い将来きみとは仲良くなれると思えましたよ。
がんばって生きぬいてね。
そしたら、きみは今とは違う暮らしができるかもしれないからね。
またね、また必ずメシ持ってくるからね。
人の心ひとつで猫の未来は変わる、それを強く感じながらも
今はこの子のこともここに置いていくことしかできない。
[つづく]
最後までご覧いただきありがとうございました。
またのお付き合いを、よろしくお願いいたします。
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