春めく村 その2:ハイジの子
猫たちとのんびり過ごしていたら、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
ぼくはこの地での自分の行動は、あってもなくても犬猫の命には影響しないほど微力であると思っています。
なくても大丈夫だけど、あればほんの少しだけプラスになる、その程度のもの。
だから、その時その時の気持ちにしたがって、1軒に時間をかけるのか、急いでまわるのかを決めています。
ご飯を届けると同時に、彼らの気持ちをいっときだけでも、ほんの少しでも喜ばすことができたなら…そんな気持ちでいます。
次に訪れたのは、先週はじめて猫と会えた餌場のあるお宅。
先週に比べて雪の壁は半分ほどの高さにまでなっていました。
先週会えたのは、ボランティアの間で「ハチワレ母さん」と呼ばれている子。[先週]
お腹の下向きの矢印模様から、「ここ、ここ」と連想したあやこ隊長により「ココ」ちゃんと命名されました。
この日は彼女の姿を目にすることはできませんでしたが、彼女の足あとでしょうか。
この地で出産と育児をたくましくこなしたという彼女も、春めいた一日に少しだけでものんびり過ごしていてくれればと思います。
また姿を見せてよね、ココちゃん。
ごはんは置いておいたからね。
そして、先週「かんじき」デビューをはたした長いスロープのあるお宅へ。
一週間で地面が見えるほど雪が解けていました。
Izumiさんは、雪がかなり残っていた先週も「かんじき」なしのネコ歩きで登って行きましたが、今日も同じく。
ぼくが「かんじき」を履いたり写真を撮っている間に、スロープを登り切っていました。
ドライフードを少しだけ食べた痕跡がありましたが、ウェットフードは残ったまま…
ここで猫に会ったことはなく、無事に冬を越してくれていることを祈るしかありません。
(撮影:Izumiさん)
ここは「かんじき」いらなかったですw
近くにある村の守り神、山の神さま「山津見神社」へ。
2013年4月に全焼してしまった拝殿のあった場所。
虎捕山を登ったところにある御本殿は焼失をまぬがれ、今も村を見守っています。
そして、山の神さまにずっと見守られ続けて生きてきた「シロ(プラッチ)」のお宅へ
にっこにこのシロ。
札幌から毎月、飯舘村に通っているボランティアのSさんとお会いしました。
この日、空路で仙台まできてレンタカーで飯舘村に駆けつけてくれました。
遠くからいつもありがとうございます。
シロのお父さんも帰宅されており、人に囲まれてシロはご機嫌
よかったね。
シロ好きのIzumiさんも一緒にニコニコ
よかったね。
2週間前は大雪に覆われていたスロープもこの通り。
お父さん雪かきおつかれさまでした。
完全に埋まっていたシロの犬小屋も、少し頭をだしていました。
先週、先々週とキジトラちゃんにだけ会えたお宅へ
一時帰宅中のお父さんが雪かきをしていましたよ。
大好きなお父さんがいたためか、久しぶりにサビ猫ちゃんの姿が!
聞けば、すでに10歳から15歳くらいと想像していたよりもご高齢。
肉付きがよいし若々しく見るよね。
この子がお母さんで、キジトラちゃんが娘。
娘w
この子は本当に人なつっこい、毎週かわいいポーズをありがとねw
「メェメェ」鳴くから「メェメェ」とメェメェ(命名) by Izumiさん
おやじギャグ失礼。
飼い主の前でのんびり過ごす猫たちの姿に、僕らがこの地を訪れる前にあった当たり前の幸せを思わずにはいられません…
ハイジー!
猫を目指すときの彼女は速いよw
スロープを登り切ると、屋根の上からかわいいかわいいハイジが登場!
安全な良い場所を知っているんだね。
屋根からウニャウニャ言いながら、上手に下りてきましたよ。
そして、ゴロリw
ハイジー、かわいいんだぁ。
腹だしたので、腹モフの刑。指をチュパチュパしてますぞ。
ハイジ、かわいいんだぁ。
ゴロゴロ、ゴロゴロ。
ハイジ、かわいいんだぁ。
ピンクのお碗でかわいくモグモグ。
と思いきやとてもお腹が空いていたようで、違うお皿でおかわりしてましたよ。
ハイジ、かわいいんだぁ。
ひょこ♪
ひょこ♪ひょこ♪
ひょこ♪ひょこ♪ひょこ♪
かわいいハイジのかわいいかわいい子どもたちにはじめて会えましたよ!
3匹の毛色を混ぜるとハイジになるね。
ごはんを食べ終わったハイジが、子どもたちを呼ぶと(いつもと少し違う鳴き方をしていました)そろーっと3匹がどこからともなく姿を現しましたよ。
ハイジ、しっかりお母さんをしているんだね。
人と触れ合うことなく育った子どもたちは警戒心が強く、ぼくらが近くにいると餌場まででてきません。
遠くから望遠でかろうじて撮影できた写真。
いつか手の届く距離でかわいい姿を撮れたらいいな。
それくらい仲良くなって、きみたちのかわいさをたくさんの人に伝えられたら、今よりもたくさんごはんにありつけるようになるかもしれないからね。
また村に友達が増えちゃったな。
また、来るからね。
別のカメラでもう一度、
浅草・銀次親分日記「十の旅 2:誰でもええ」[こちら]
[つづく]
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