15/1/23 飯舘村犬猫レポート1:ハードル

2015年最初の飯舘村訪問。
僕の役目は2つの運命を運ぶこと。

山木屋交差点のボス猫「ゴエモン」を、里親を申し出てくれた方の待つ茨城県に連れて行く。
「ラビ」につづく2頭目の猫を保護する。

給餌する→猫を保護する→「福猫舎」でゴエモンを預かる→茨城の里親様にゴエモンを託す
が行程です。

給餌時間が限られており、間隔の空いた須萱(すがや)地区のみ回ることにしました。
村に頻繁に給餌に通うボランティアの「日比」さんのブログには、冬になって姿を見せる猫が減っている、給餌台のエサの減りが鈍いとありました。
この日も、その通りの光景を目にしました。

 

■西端のお宅

エサは豊富、飼い主がエサを補充した痕跡がありました。
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夜、猫たちは逃げ場のない氷点下の世界にいます。
最高「3.2」、最低「-6.4」、村の1月の平均気温です。
time-j.net 「気温と雨量の統計 福島県 飯舘の気温、降水量、観測所情報
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少しなつこいキジシロが顔を見せてくれました。
「こんちは」
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「さむいねー」
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飯舘村では「被災家屋の解体申請」が始まっています。
工事は廃棄物の仮置き場が整ってから、まだ少し先の話です。

近い将来、猫がささやかな暖を取り身を守る場所は失われていきます。
こちらのお宅では、猫の棲家は解体しないそうですが、人が再び住むには多くのハードルが立ちはだかっています。
放射能レベルの低減
家屋の解体
家屋の建設
生業の再生
時間もお金もかかります。
生活インフラの整備も必要です。
いつゴールに辿り着くか見当がつきません。
ゴールに辿り着けるのかさえわかりません。
たった一度の原発事故がもたらした現実です。
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飯舘村 – 震災以降の飯館村を伝える情報サイト –
「被災家屋等の解体申請受付窓口の開設について」

 

■通り沿いのお宅

人相ならぬ猫相の悪い(ごめん)2匹が納屋から出てきました。
家屋にも納屋にも猫の出入口があり、豊富なエサが。ここも飼い主がエサを補充したようでした。

「こっそり」
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「鮮度が命よね」
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「鮮度よ」
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■親子犬

「ゴルゴ母さん」の棲家の脇に黒い袋が。
せめて犬から離してくれたらいいのに。
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凍結防止のヒーター。
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ゴルゴ母さんの子。
奥まったところで身を固め、警戒を浮かべるばかりでしたが、最近では散歩に行けるまでに変化を遂げました。
この日も友好の目でオヤツを見つめていました。
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■マーブルの家

1月13日、「マーブル」という名の猫が野生動物に襲われ命を落としました。
猫たちは野生に飲み込まれながら生きています、人という防波堤が消えてから。
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待ちわびていたかのように催促。
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「まぐろかささみを…」
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のどかに見える風景も、夜になれば豹変します。
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■東端のお宅

「ボロボロ母さん」と呼ばれる猫が、久しく姿を見せていません。
エサ場の痕跡が、猫の存在を示していただけ。
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息子と顔を揃えて縁の下からご飯の催促が、かつてお決まりのようなスタイルでした。
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道を挟んだ向かいには黒い袋の仮置き場が。
黒と白
今冬、村の日常風景です。
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須萱地区は住宅の除染がほぼ終わりました。
しかし、人が戻るにはいくつものハードルが残されています。

仮設住宅でのペットの飼育は認められないままです。
村の犬猫が再び家族と暮らすには、人がハードルを越えなければなりません。

聞こえるのは風の音だけ、五感へのいびつな刺激が道が容易でないと感じさせます。

猫と犬に、人は好ましい未来をもたらせるのか?
その日まで彼らの命をつながなくてはなりません。

猫の給餌台を見守るボランティアの日比さんは、被災どうぶつのシェルター「福猫舎(ふくねこや)」で給餌用フードをピックアップしています。
福猫舎は原発被災地各所への給餌を続けています。
被災地の犬猫の命をつなぐため、継続的な物資の支援はなくてはならない力です。
数多の犬猫が、いまも差し伸べられるあなたの手を必要としています。

アマゾン
「福猫舎レスキューのほしいものリスト」(給餌用フード)

「福猫舎のほしい物リスト」(保護動物用フード等)

 

つづく

 

最後までご覧いただきありがとうございました。
またのお付き合いを、よろしくお願いいたします。

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