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うたの庭(写真展プレ企画)

写真展の準備に追われています・・・

4月28日から5月3日まで東京渋谷で、ねこの合同写真展「ねこ専」に参加します。

「人が消えた村のねこ 福島県飯舘村の記録」

2012年2月から撮りためた写真から60枚を展示します。

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猫に起こったこと、村の様子、私たちにできることをお伝えします。

と言うと、堅苦しいイメージの展示を想像される方も多いと思います。

でも、違います。

村の猫たちも、私たちの傍らで暮らす猫と何も違いません。

かわいいですよ。

彼らは、手の届かない場所にいるかわいそうな猫でなく、手を伸ばせば触れることのできる猫です。

気持ちや言葉だけでは何も変わりません。

しかし、行動すれば誰でも猫のこれからを変えることができます。

 

 

写真展プレ企画の第二弾は、僕が村の猫の中でも大好きな一匹「うた」ちゃんです。

家の黒白姉弟のお母さんです。

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手前から「のりこ」「すみ」「おたべ」、キジトラを挟んで一番奥が「ふく」。

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はじめて、うたちゃんに会った日。

うたちゃんは、僕に向かって歩いてきました。

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次に会った時にも、うたちゃんは僕に向かってきました。

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相棒だったオスの黒猫は、いつしか姿を見せなくなってしまいました。

のりこにそっくりです。

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「のりこです。いたずらはしたことないの」

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うたちゃんの庭には犬がいました。

いつも抱きついてきた「ライト」くんです。

彼は2012年に里子に出ました。

避難中の飼い主が、十分にお世話ができないため、ライトくんの幸せを考えて手放す決断をされました。

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うたちゃんは、子猫を産み育てました。

2012年のことです。

チビおたべ。

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すみちゃん(左)とふく。

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のりこ。

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うたちゃんは、ご機嫌斜めな時は甘噛(強)を繰り出してきます。

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おたべがそっくりです。

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うたちゃんの庭に迷いこんできたボロボロのおじさん猫。

「うたまる」と名付けられ、現在は横浜の犬猫シェルター「おーあみ避難所」で暮らしています。

あまりの空腹に、ボランティアが持つドライフードの袋に飛びかかったという逸話を持つ男です。

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そして今、うたちゃんの庭には、「うたもどき」と呼ばれる猫が住み着いています。

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1頭の犬と6匹の猫が、この4年の間にうたちゃんの庭から去りました。

姿を消してしまった黒猫以外は、犬猫にとってよき変化だったと思います。

よき変化をもたらしたのは人です。

※自分が子猫を保護したことをよき変化と言うのは、あつかましいのは承知しています・・・・・・一般論として受け止めて下さい。

1頭の犬と6匹の猫の世界を変えるのに、多くの人も特別な力も必要ありませんでした。

誰かがひとつの命に手を差し伸べれば、力を貸してくれる人がすでにいます。

すでに保護されている犬や猫の里親になるのも、現地から犬や猫を連れ出すのと同じことです。

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被災地の一匹の猫の世界を変えるために、原発事故を起こした社会の一員としての責任や被災地の動物たちを憂う気持ちは、必ずしも必要ないと思います。

もちろん、被災地に目を向けてくださったり、人のいない土地で暮らす猫の生きづらさを思っていただければ、被災地の猫の状況を変えたいと考えるひとりとして、とてもうれしです。

しかし、

この猫かわいいね!

この猫と暮らしてみたい!

猫に終生愛情を注いでくださる方なら、誰でも猫の世界を変えられます。

なぜなら、猫はどこで生まれ育とうとみな変わらないと思うからです。

みんなかわいいですよね(笑)

東京出身の「悟天」と飯舘村出身の「ふく」

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うたちゃんは、今も飯舘村で暮らしています。

飼い主さんは、村に戻り再び家族揃っての暮らしを望んでいらっしゃいます。

飯舘村の猫の問題を考えるとき、猫の幸せだけでなく人の心にも思いを馳せて下さい。

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うたの庭は、除染が終わっても人が住めるまでには放射能レベルが下がっていません。

この先、どうなるのかは正直よくわかりません。

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うたちゃんは、相変わらず人に向かってきます。

猫にとって4年は決して短い時間ではありません。

うたちゃんは、ずっと人への親愛を失わずにいてくれます。

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うたちゃんの写真も展示します。

村の猫、村の様子をお伝えします。

ゴールデンウィークは、ぜひ写真展にお越しください。

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写真展 「ねこ専」
2015年4月28日(火)~5月3日(日)
11:00~20:00(最終日17時まで)
ギャラリー・ルデコ 2F・3F
東京都渋谷区渋谷3-16-3
入場料500円・先着2000名さまにプレゼント有り

 

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました。
またのお付き合いを、よろしくお願いいたします。

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  1. kaz

    初めまして

    703号室のハハさんのブログで
    猫撮るさんの活動を知りました

    震災で 亡くなった命
    残された仔たち
    その仔たちを想う飼い主さんたち
    考えるだけで 胸が苦しくなりますね

    私は 広島出身で 小学校の頃から 原爆について
    いろいろ学びました
    でも 広島の街は 10年足らずで 復興し
    私の母は 中心地で デパートに就職しています
    その頃は 放射線量なんて 測定してなかったのでしょうね

    立ち入りが禁止された区域の 仔たちは
    その場所でも 一生懸命生きています

    関東に来て 13年 渋谷に行くのは初めてですが
    頑張って 娘と 29日に 写真展にお邪魔します

    たくさんの方が来場してくれて
    何かを感じて くださると良いですね

    • nekotoru

      kazさま
      はじめまして。コメントありがとうございました。
      写真展でお会いできたら、うれしいです。
      よろしければぜひ声をかけて下さい。
      お母さまは、原爆後の広島で過ごされていたんですね。
      目に見えない放射能はとてもやっかいですよね。
      放射線量の高い場所にいても痛くもかゆくもありませんので、常に放射能を意識しつつも、無頓着になることがあります。
      避難区域に残された犬猫は、正直とてもかわいそうです。
      ただ、人の行動しだいで彼らのこれからは変えられると思います。
      今回の展示には前向きなメッセージを込めたつもりです。
      村の猫たちはかわいいですよ。あまり重たい気持ちを持たずに、渋谷にお越しください。

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