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おわりの旅(6/10)4:普通のヒト

2014年6月10日の飯舘村犬猫訪問レポートその4、完結編です。

■チビと千夜ちゃんとチーズ

ピンが合わない…orz
黒猫チビの呪いはまだまだ続いているようです。
珍しくチビひとりでお出迎え、千夜ちゃんはお留守。
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チビがいつもより鳴いて寂しそうだったので抱っこしちゃいました。
嫌がられても抱っこしちゃう派です。
チビは嫌がってませんし、ゴロゴロ言ってましたけどね。
[撮影:Izumiさん(ピント合ってるな)]
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最近、チーズは僕のことが好きみたいです、なんでだろ?
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「散歩の人散歩の人散歩の人散歩の人散歩の人散歩の人散歩の人散歩の人散歩の人散歩の人、きた」
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わかりましたよ。

散歩きた。
前回はこの「もうちょっといいよね」視線に甘い顔をして、ずーっと遠くまで行ってしまい35分散歩しました。
今日はあまり時間に余裕がないので短めで許してね。
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「もうちょっといいよね」
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もうちょっといいよね攻撃を巧みに交わし、20分くらいで帰ってきたはず。

帰ってきてみると千夜ちゃんも帰ってきていました。
「どこ行ってたのー?」
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「メシィィィィィィー」
うれしい感情を出してくれたり、ワンワン言ってくれたりすると来てよかったと心底思います。
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あいつらもメシ
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チビの変な顔
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おちよさん、かわいいペロリ
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餌場に人が向かって行くと、チビは追いかける。
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そして、抜かす。
いつだって一番乗りがチビのルールらしい。
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千夜ちゃんとチビは、やっぱりふたり一緒がいいよね。
千夜ちゃん出かける時はチビも誘ってあげなよね。
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■小さくらちゃん

除染が進み庭にはたくさんのフレコンバッグが。
はぁ、こんな環境で生きなければいけないんだね、ごめんね。
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■たまふさひげあかの家

ビニールハウスが丸ごと撤去されていました。
使われないままのビニールハウス、あればあったで哀しい風景でしたがなくなってしまうと更に哀しい。
除染のための撤去ではあると思いますが、かつてここで行われていた生業としての花の栽培は、もう二度と戻ることがないのでしょうか…
写真を撮っていると、通りの方からたまが「にゃーん、にゃーん」と登場。
※青いタンクの左あたりの黒い影がたまです。
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すっかり日は沈みました。
ヘッドライトの灯りをたよりに。
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あかが来た!
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つづいて、愛しのひげちゃんも!
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三人メシ
一緒に居てくれると少しだけほっとします。
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見守り隊の夜のパトロールと遭遇
「遅くまでごくろうさん」と声を掛けていただきました。
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■蔵らの丘

先週、一番最後に来て三毛ちゃんに会えたので、今日も一番最後はここと決めていました。
昼間は除染作業真っ盛り、猫たちはきっとどこかに身を隠しているか、どこか離れた場所に行ってしまっているはず。
餌場には猫が食べた減り具合でドライフードが残っていました。
ウェットフードのお皿は空。
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餌の補充を終えて、また暗闇に溶け込もうと車のライトを消す。
しばらくするとIzumiさんが家屋の中に続く猫穴にいる猫を発見。
どうやら三毛ちゃんではないらしい…

偶然なんですが、この写真の左隅に黒白猫が写ってました、偶然です(笑)
この写真を撮った時は猫を見失っていました、完全に。
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猫が餌場に移動するまでしばし車内待機。
来た!
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黒白さんがしばらくウェットフードを食べていたように見えたので、三毛ちゃんの分を補充。
といっても、一皿の半分くらいしか減っていなかったみたいですが。
ここで日比さんは、黒白とも三毛ちゃんとも違う猫も見ています。
何匹がこの餌場を頼りに生きているのかはわかりませんが、食べてくれたらうれしい。
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蔵らの丘で猫に会うと、帰りが遅くなる…
時計の針は21時。
この日の活動を終了しました。

 

モヤモヤを抱えながらスタートしたこの日の給餌行、この地で生きる犬猫に会うことで、人の罪を思えば自分の感情など屁でもないということに気がつくことができました。
そう、僕が何を思い考えていても犬猫たちはこの土地に染み付いたかのように生き続けています。
彼らの命をつないでいかなければ、彼らが再び飼い主と暮らしたり、新しい幸せを手に入れることはできなくなります。

国をあげての壮大な茶番がいままさに行われているかもしれない場所で、ひとりの人間ができることには限りがあります。
しかし、何もやらなければゼロ、茶番を容認したことにもなります。
それは原発を容認してきた、かつての日本人と同じことを繰り返すということだと思います。

何をされても声をあげない人にならないために、誰かの意見に影響されることなく自分で考え、今自分にできることを続けていこうと思います。

それが今年になってスタートしこの日で終わった、写真展『Call My Name 原発被災地を生きる犬猫たち』の流れで得た結論です。
結局のところ、写真展は自分にとっては通過点でしかなく、ゴールではありません。
目的ではなく、手段の中のひとつでしかありません。
今まで通りを続けていくこと、よりよい道を模索しながら進んでいくこと、ただそれだけのことです。

写真展には、42日の会期中延べ3000人ほどの方にご来場いただきました。
大きな反響とたくさんの仁義フードや物資のお持ち寄りは、チーム銀次メンバーの背中を力強く押してくれました。
たくさんのご参加ありがとうございました。

最後に、もし写真展で僕らが蒔いた種を持ち帰ってくれた人がいたなら、力強い花を咲かせて欲しいと願っています。

僕らは普通の人です。
普通の人が誰にでもできることをやっているだけにすぎません。
そのことをお伝えして、この旅を終えたいと思います。

ありがとうございました。

 

[おわり]

 

最後までご覧いただきありがとうございました。
またのお付き合いを、よろしくお願いいたします。

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