ピッコロとサイ
被災地の犬猫を訪ねていて、心に焼き付くシーンがあります。
「ピッコロ」
2012.5.26 福島県飯舘村
アプローチの入口に車を停めた私に駆け寄って来たピッコロちゃん。
飼い主の避難から、およそ1年の頃。
犬にも猫にも心があります。
よろこんだり、さみしがったり、悲しんだり、怒ったり、怯えたり。
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少し斜めから思ったことを書きます。
残業代ゼロ、働かせ放題の「高度プロフェショナル制度」を含む働き方改革法案が国会で可決されました。賃金や労働環境への悪影響が懸念されます。
社会保障は削られ、来年には消費税10パーセントへの引き上げ。
一方で、法人税率は引き下げ、アメリカから高額な兵器を購入、湯水のごとく外国にお金をばら撒く。
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現政権も多くの政治家も国民の方を向いていないのは明らかです。
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公文書を偽造して事実を捻じ曲げても、しばらくすれば内閣支持率回復…
誰も厳しいお咎めを受けず、選挙では与党支持候補が当選。
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何をしても多数の国民は、無関心であったり、怒りもしない。
※この言い方は全然好きじゃないですし、言っても意味ないのはわかってます。
が、政府と与党が選挙で得た多数の議席で、問題を指摘されてもクリアにしないまま法案を成立させています。私たちの無関心や声の少なさが、それを支えているのは事実です。
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動物関係に目を向ければ、動物愛護法の改正が骨抜きにされる。
何をしても多くの国民は、無関心であったり、怒りもしない。
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根っこは同じです。
人を大切にしない社会が、動物を大切にするとは考えにくいです。
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動物愛護にだけ目を向けるのではなく、社会全般政治全般に私たちはもっと関心を持ち「おかしい」と感じたら自分の言葉でおかしいを表明しないと、社会は変えられないのだと感じます。
おかしいの声が増えれば、それは世論となり社会の空気となり、政治家や官僚、利権を得ている人たちにプレッシャーを与えます。
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高プロ導入、消費税増税などで、多くの人がこれから更にきつくなると予想されます。
このあたりで食い止めないと、社会に延々と息苦しさが広がってしまいます。
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すでに自分の生活でいっぱいいっぱいなんですが…踏ん張りどころだと思っています。
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もっと優しくて楽しい社会にしたいですよね!
「サイ」
2015.6.3 福島県飯舘村
2018.6.23 イヌとネコとヒトの写真館
昨年秋に飯舘村から家にやって来た「サイ」ちゃん。
物静かなので、サイレントのサイちゃん。
被災地にいた頃からの涙目鼻水は相変わらずも、元気に家猫してます。
モデルも楽々こなしちゃいます!
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サイちゃんは元野良猫。被災地でたくさんのボランティアさんにご飯をもらううちに、人との距離を縮めました。
今では、よく僕の胸やお腹をベッド代わりにしてます。
空気は読まないタイプで、先住猫にシャーとかギャーとかされても無視!
ひたすらマイペースを貫きます。
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サイちゃんと暮らして、猫はみんな人と仲良くなれるし、素敵な個性を秘めていると改めて感じてます。
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犬猫との暮らしを考えたなら、保護犬猫を家族にするのが、当たり前の社会にしたいですね。
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「Call my name 原発被災地の犬猫たち」の写真展会場のみで販売していたグッズの、ネット販売をはじめました。
・写真展パンフレット
2018年版の展示の全写真とキャプション収録
・猫の形ポストカード
・猫の形しおり
福島の被災地での撮影や、写真展の開催にはお金がかかります。
現状、別の撮影で得たお金を、福島の被災地に関する活動資金に当てています。
今後、福島の被災地に関する活動からも、できる限り収入を得て活動の質量を高めたいと考えています。
私の活動や写真と記事をご支持いただけたり、価値を認めてくださる方は、グッズをご購入いただけますとうれしいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
被災地の犬猫については、Instagramでも発信しています。
フォローいただけますと、うれしいです。
izumiさんのブログ、福猫舎の犬班Aさん、福島の取り残された犬や猫たちのことを知ったのは一昨年でした。
自分が保護猫と暮らすようになってから、いろんなことを知りました。
私も何かできることがあるんじゃないだろうか。
そう思いながらも結局、できることといったら寄付するぐらいで。
政治に関しても、おかしいと思っていてもどう声をあげたらいいのかわからない。
でももっと優しくて楽しい社会にしたい。
本当に小さなことしかできないけれど、やらなきゃ始まらない。
call my name