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米といねの日記 2015/3/25 こめたろう、さとおやぼしゅう

「米太郎」と「いね」は、原発被災地・福島県飯舘村出身。
人の住めなくなった場所から来て、人の家族になることを目指す彼らの日々を綴っています。

 

 

ぼく、かめたろうです。

ぼくのさとおやぼしゅうがはじまりました。

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ほんとうは、こめたろうです。

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しあわせをつかみたいです。

でも、きがよわいのであたらしいおうちにいくのがすこしふあんです。

でも、がんばります。

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よろしくおねがいいたします。

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「米太郎」の里親募集をはじめました。

お問い合わせをお待ちしております。

『福島県産新米!白猫少年 「ぼく、こめたろうです」』(ペットのおうち)

 

 

仮名:米太郎(こめたろう)
体重:4kg
種類:新米のように輝く白猫 頭頂部にグレー模様

好き嫌いなし、よく食べます。
トイレの失敗も目立ったいたずらもなく、半日程度のお留守番ができます。

僕の職業はカメラマンです。
普段はもっぱら猫と犬を撮っています。猫の写真展のほか、猫雑誌の仕事もしてきました。

顔、体、四肢、しっぽ。
しなやかでいかにも身体能力の高そうな白毛に包まれた米太郎の美しさに、数多の猫を見てきた僕もうなります。

彼の内面もまた、ほっとけない魅力で人を惹きつけるはずです。
気弱で控え目。
彼の態度に、男性の僕でさえ母性をくすぐられるほどです。

保護直後と今、米太郎の表情の変化にも驚かされます。
心が目に宿る
彼の目は、口のように語ります。

当初、彼の目は恐怖に満ちていました。
彼は自分の身に起こった変化に混乱し、無表情な目で僕を見つめていました。

しかし、今や「ぼくとあそんでください」。
彼の目は、人への親愛でキラキラしています。
ただし、態度は相変わらず控え目です(笑)

僕は冗談半分で想像しました。
もし、猫の保護が立候補制だったらと。
米太郎は、きっと列の一番後ろにいるはずです。

「ちかづいてもだいじょうぶかな」
時には小さな不安をちらつかせることもあります。
ですが、彼は僕の傍らにやってきます。
「なでてください」
小声でささやくようにお腹を出します。

米太郎は、一日一日家猫への階段を登っています。
亀のスピードで変化を続けています。

気弱で控え目な米太郎も、飯舘村にいた頃は一心不乱にフードに顔を突っ込んでいました。
彼が感じていた生きづらさが痛いほど伝わってきます。

縁あって運良く保護できた大切な命です。
一年ほどの苦難を乗り越えた米太郎の、喜びに満ちた未来を見つけてあげたいと強く思っています。

「ぼく、こめたろうです。せいかくはうちきです。
よねたろう とよばれても こめたろうです とせんせいにいえません。

ここにきてしばらくは、こわくてきえてなくなりたかったです。
くさみたいなともだちとあそぶのがすきです。
にんげんがやさしいことが、すこしわかりました。

あたらしいおうちにいったら、なれるのにじかんがかかるかもしれません。
でも、がんばります。
よろしくおねがいします」

 

募集経緯

米太郎の故郷は福島県飯舘村(いいたてむら)。

彼は原発事故の犠牲者のひとりです。
村に人の営みはなく、家主やボランティアが運ぶフードで、彼は命をつないできました。
農家の納屋を根城に、暑さ寒さや野生動物から身を守ってきました。

去勢手術後、彼は家猫になるチャンスを掴めませんでした。

2014年12月、僕は飯舘村での猫の保護をはじめました。
野生動物が猫を襲う事態が頻発するのを、傍観できなかったためです。

若い命に人の手のあたたかさを知るチャンスを与えられたら。
数多いる猫から米太郎を選んだ理由です。

個人の僕には一度に何匹もの保護は難しいですが、米太郎に良縁を繋いだのち、他の猫を迎えに行きたいと思っています。
そして1匹でも多くの猫に、家族とともに暮らす喜びを感じてほしいと願っています。

お心ある方の目に、米太郎が留まりますように。

 

 

よろしければ、米太郎の成長記録もご覧ください。

『米太郎日記6 2015/2/10 さいしょのみっか』

 

 

お問い合せ

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『福島県産新米!白猫少年 「ぼく、こめたろうです」』(ペットのおうち)

お問い合わせをお待ちしております。

 

 

 

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またのお付き合いを、よろしくお願いいたします。

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