やさしい手 ~ラビ卒業~

人質、殺害、自己責任。
優しさがいちばん尊いとされる世界になることを願います。

 

時間が経ってしまいましたが、猫撮る家最初の卒業猫「ラビ」のお届けの様子をお伝えします。

ラビは原発事故で人のいなくなった福島県飯舘村からやってきました。
人の息づかいのない朝を、獣の息づかいの響く夜を、1,300ほども過ごしてきました。
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2015年1月18日、ラビははじめて得ました、苗字を。
ほんの50日余り前まで、この世に存在しないに等しい位ちっぽけだった彼女が、はじめて得ました、家族を。
「ラビちゃんがいいんです」
里親さんの言葉は、輝きを与えてくれました、ラビの命に。

幸せの別れはうれしい、
でも少しさびしい、
でもやっぱりうれしい。

ラビりんの里親様が、あ、もうラビりんの家族と言ったほうがいいですね、Twitterを始められました。
かわいいラビりんの姿が見られて、僕はとてもうれしゅうございます。
twitter @setafie399

新しいご家族とお見合いした日の夜から、ラビは変わりました。
何をどこまでわかっているのやら?
「猫かぶりはもうおしまいよ、あたしお嫁に行くから」
と言わんばかりに、夜な夜な運動会…

「してないわよ、そんなこと」
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「かじるものなのよ、ゆびは」
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何でも許すけどね、かわいいから(笑)
人なつっこいラビも、家にきて少しずつ少しずつ開いていきました、心の窓を。
1ヶ月以上たってからです、寝床を部屋の片隅のキャットハウスから、布団に変えたのは。
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「あたし、遠慮がちなおとめよ」
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お届けの朝、家での最後のご飯。
「カリッポリッカリッポリッ」
相変わらず気持ちいい音を立てていました。
この音は彼女の生命力の現れのように感じられます、必死に食べて生き抜いてきた。
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少しだけ飢えの記憶がしまい込まれたのかもしれません。
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「お昼寝しようかしら」
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ダメです。
さぁ、行くよ。

「あたち、おくるまちらいなの」
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渋滞にはまり30分ほど遅れてしまいました・・・・・・ごめんなさい。
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里親様は、ラビを家族に迎えると決心した日から、この日を心待ちにしてくださっていました。

譲渡の条件としてお願いしていた、脱走防止対策は万全!
生きづらい村からやっと脱出したラビが、万が一にも脱走しないようにとの、僕の思いを100%共有してくださいました。

ご夫婦で力を合わせて設置してくださった柵。
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玄関と生活スペースとの仕切りはアコーディオン式、高さがあり安心度が高いです。
考えに考えてよいものを探してくださいました。
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ラビ専用おトイレ。
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ラビちゃん緊張気味、少しだけ。
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物陰にかくれるものの、里親様ご夫妻のやさしい眼差しと声と手に、少しずつ余裕を取り戻しました。
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「ここはどこなのかしら」
「ラビちゃん、いらっしゃい」
里親様のラビへの眼差しは、どこまでも優しさに満ちていました。
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清潔感と陽射しにあふれるお部屋を探検。
ラビはこれからここで生きていきます。
あふれんばかりの光が、ラビの前途を祝福してくれているようでした。
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おっかなびっくりしながらも、探検探検。
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あ、隠れるところ探してたんだ(笑)
さすがのラビも、猫みたく振る舞うことあるんだね。
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ラビを力強く抱きしめる奥さまの手、ラビに優しく差し伸べられた旦那様の手。
ラビはこれから幸せの階段を登っていきます、やさしい手に包まれて。
人の手のない世界から、ラビを優しく強く抱きしめてくれる4本の手のある世界に。
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そういえば、ラビと一緒の写真がないからと、旦那様にお願いして撮っていただいた一枚。
ラビが迷惑そうにしているのが、かわいい。
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ラビが村にいたころに、ご飯を運んでくれていたボランティアの「日比」さんから受け取ったバトンを、この日アンカーである里親様に無事に渡すことができました。
これまでラビに関わってくださった村民やボランティアのみなさま、 ラビはやさしい家族を得ました。
ありがとうございました。

そして、里親募集に際し、ラビを応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
ラビはスタートラインに立ちました、幸せの。
よくがんばったと思います、原発事故からの長い時間を。
褒めてあげてください。

過酷な環境を生き抜いてきたたくましさが影を潜めるほどに、猫らしくのほのんと幸せになってね。
里親様、末永くよろしくお願い致します。

ラビちゃん、お幸せにね。

 

僕はやっと村から一匹の猫を連れ出すことができました。
ちっぽけな一歩ですが、とにかく次の一歩へ進みたいと思います。

そして、猫の里親にと、預かりをと手を挙げてくださった方がいます。
とてもうれしいです。
一歩を二歩三歩に、もっともっと一歩の輪が広がることを願っています。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。
またのお付き合いを、よろしくお願いいたします。

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