米といねの日記22 2015/3/23 こめたろう、にかげつ。
「米太郎」と「いね」は、原発被災地・福島県飯舘村出身。
人の住めなくなった場所から来て、人の家族になることを目指す彼らの日々を綴っています。
ぼく、こめたろうです。
どうきゅうせいの「ごえもん」さんにかのじょができたそうです。
じょしのほんとうのこわさをまだしらないようです。
ちょうしにのってやけどしないことをいのります。
写真:あつこさん
らちされてから、にかげつがたちました。
しましませんぱい、かんなさん、しじみさん、まるまるさん、いねちゃん。
いくたのしれんをのりこえてきました。
いちばんこわかったのは・・・・・・
こわくていえません。
あっ、まちがえて「しじみ」さんのしゃしんをのせてしまいました。
ここにつれてこられてしばらく、ぼくはふりーずしていました。
ねがいはひとつ。
きえてなくなりたい。
くるひもくるひもいのっていました。
いっかげつくらい、ともだちができませんでした。
だいたいへやにいました。
はじめてのともだちです。
くさみたいなともだちとあそぶのはたのしいです。
つらいわかれもありました。
ぼくはしれんをのりこえ、いまやにんげんともともだちです。
にんげんのてからしーばっていうのもたべられます。
かめたろうです。
ほんとうは、こめたろうです。
よねたろうではありません。
でも、まちがえてよばれても「よねたろう じゃなくて こめたろう です」とせんせいにはいえません。
りゆうは、きがよわいからです。
でも、やるときはやります。
いねちゃんにねこぱんちもできます。
じゅっかいちゅうよんかいくらいかちます。
いまのくらしにだいぶなれました。
まえにすんでいたところよりだらだらできていいです。
ぼくはおふとんのうえでもごろごろできます。
たまに、まるまるさんにおこられますが、ごはんのあとならだいじょうぶです。
まるまるさんはごはんをたべるとごきげんです。
まだだっこされるのはすこしにがてです。
でも、にんげんとのせいかつになれていこうとおもっています。
もうすぐぼくのあたらしいかぞくさがしがはじまるってききました。
ぼく、こめたろうです。
あたらしいおうちになれるのにすこしじかんがかかるかもしれません。
でも、がんばります。
よろしくおねがいします。
仮名:米太郎(こめたろう)
年齢:1歳
性別:男性
毛色:新米のように輝く白 頭にグレーの模様入り
体重:4kg
去勢済
駆虫済
便検査 異常なし
ウイルス検査:FIV陰性 FeLV陰性
特徴:
穏やかで気のやさしいシャイボーイ。
大人の階段を登りはじめた青春期。
日々、家猫の流儀をスポンジのように吸収しています。
まだおっかなびっくりではありますが、自分から甘えてくるまでになりました。
新しい家族の優しさに染まり、超甘えん坊になる可能性大です。
猫じゃらしが大好き。
猫より人が好きみたいですが、他の猫ともうまく付き合っています。
同僚のいねちゃんとじゃれあうこともしばしばで、無邪気な少年の姿をさらしています。
ひとりでも、先住猫さんがいてもうまくやっていけるタイプです。
好き嫌いなくよく食べます。現在は主にロイヤルカナン・インドアキャットを食べています。
おやつのシーバを、人の手から食べるようにもなりました。
初日からトイレの失敗なし。
室内フリーで生活中、大きなイタズラはしていません。上手に留守番ができます。
原発被災地・福島県飯舘村出身。
野良猫の子で、あるお宅の納屋を棲家にしていました。
保護場所がなく、去勢手術後に元いた場所にリリースされ、半年ほど暮らしていました。
家主やボランティアから餌をもらっていたため、人が餌をくれる存在と理解しています。
村にいた頃は常に、野生動物、暑さ寒さ、空腹、放射能といった命の脅威にさらされていました。
数多いる村の猫から、縁あって保護できた命です。
米太郎を終生大切にしてくださる方に家族になっていただきたいと考えています。
どうぞよろしくお願い致します。
『米といねの日記23 2015/4/9 おかげさまで』につづく
米太郎といねの成長記録は下記からはじまります。よろしければご覧ください。
「米といねの日記」から、家族探しの旅に出た子たちの近況は、下記ブログでご覧いただけます。
米太郎、いねともども応援よろしくお願い致します。
●カンナさん
猫寮母さんのブログ 『すぎなみ猫寮』
●しじみ
みいさんのブログ 『我が家の仲良し日記』
最後までご覧いただきありがとうございました。
またのお付き合いを、よろしくお願いいたします。
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