14/12/14 飯舘村レポート3:生きづらさ
飯舘村からやってきた保護猫「ラビ」
「趣味はカリカリよ」
今日のラビ撮る(2014.12.28)
「毛布とかクションとか、ふわふわほかほか寝るのが好きよ」
よく食べてよく寝て、元気。
■ココちゃん(ハチワレ母さん)の家
黒い袋が庭で大きな顔をしているのは、夏に来た時のまま。
以前あった袋が仮置き場に運ばれ、新たに積み上げられたものかもしれません。
25億個を超えているそうです、黒い袋は、飯舘村だけで。
えさ場のある納屋に入ると、
ポツン
過去に2度しか会えていない、幻のような猫。
おそらく彼女が人と顔を合わせたいと思っていないため。
会えたのはとてもうれしいのですが、不憫にもなります。
人の持ってくるご飯を心待ちにするほどの空腹。
胸の模様が「↓」
ここ、ここ!
と指し示しているようなので、ココちゃんと命名されました。
鼻にも「↓」がありますね。
少しのドライフードが残っていました。
ならば、彼女は少しずつ人との距離を縮めているのかもしれません。
警戒心を薄れさせる生への欲求が、呼び覚まされるほどの生きづらさを感じているのかもしれません、彼女は。
■長毛キジトラの家
慣れていない猫が2匹暮らしています。めったに姿を見ることができません。
雪上に残された足あとが彼らの命が消えていないことを教えてくれました。
フードは一粒残らず食べ尽くされていました。
タヌキやハクビシン、おそらく野生動物の胃袋にも飲み込まれているはず。
除染の風景
除染作業は、人なれしていない猫の生きづらさに追い打ちをかけます。
日曜日は作業が休みですが、人のいる昼間はえさ場にも寄りつきにくくなります。
■みみ太の家
アプローチに車を入れると、サバトラさんがタタッと駆け抜けて行きました。
「みみ太」登場。彼はお母さんっ子。
このお宅のお母さんは猫のために頻繁に帰宅しています。
除染の風景
■森林除染モデルのお宅
はじめて来ました。
除染まっさかりの庭を駆け抜け、屈託のない表情のキジトラさんが。
屈託顔?のキジトラさんも。
■大火のボックス
サバ白、白、何匹かの猫が暮らしています。
除染の風景
■石材店
給餌台を移動したことで、野生動物の被害を防ぐことができているようです。
暖をとるための囲いをよじ登り野生動物が侵入していたのかもしれません。
「チロ」は不在でしたが、常連の茶トラが姿を見せてくれました。
移動中、道端でキジトラに会いました。どこかでご飯を食べてるのかな・・・・・・
午後2時を回っても、氷点下。
■工務店奥
室内に偵察役の茶トラくん。
除染がはじまってから、姿を見せる猫がめっきり少なくなっています。
ただ、給餌台のエサは減っています。何匹かの猫がここをえさ場に生きているのは間違いありません。
除染の風景
かつて「ご老公」と呼ばれた猫が座っていた屋根。
彼は4度目の冬を前に空へ帰って行きました。
生きづらい季節を耐え忍ぶのを拒んだのかもしれません…
生きることを諦めない猫たちを、過剰に擬人化するのはよくないのかもしれません。
しかし、一匹の猫の死から、もっと何かを感じ取ってもいいのかもしれません、人は。
[つづく]
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