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仁義メシお届け(5/27)4 : 最後はチビ

5月27日の飯舘村犬猫訪問レポートその4。完結編です。

■サビ母子のお宅

猫がたくさんいます。
いつも誰の名前を呼ぶか迷います。
けど、だいたい…

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「ヒゲちゃーん」

家ののりこに似ているから、ほんの少しだけ贔屓しているんです(笑)
ヒゲちゃんは、なつっこくないのであまり近くにはよってきませんが、食いしん坊なのでよく姿を見せてくれます。
遠くから「メシィィィ」とお腹がすいたアピールは怠りません、それがまたかわいいくて。

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姉妹のフサ(右)がいると意外と近くまで寄ってきます。
フサもあまり人なれしていませんが、前の週にはじめてIzumiさんと指鼻キッスをしていました。
僕はしていません、残念でなりません(T_T)

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表のエサ場はカラスやたぬきに狙われるので、奥まったところにもご飯を置くと…
さすが人見知り姉妹、早々にそちらに移動しました。
人との距離があったほうが安心するのね…

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「なによ」byフサ

「たま、きたーー」
遠くでIzumiさんが叫んでいます。
このお宅で唯一触れるたま母さん。
この日はなんとネズミをくわえて登場したそうです。[こちら(Izumiさんブログ)

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ネズミをポトリと置いてエサ場で食事。
しばらくするとネズミのところに戻って、バキバキモグモグ…
猫がネズミを食べるところを初めて見ました…意外と豪快に行くのね。(写真自粛)
このたくましさ強さがなければ、この地では生き抜いてはこれなかったのでしょうね。

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ネズミを食べた後に、Izumiさんに顔をスリスリ
苦笑いのIzumiさん(笑)

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うまかったニャン…のたま母さん

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子どもたち。
茶トラのあかに会えたのは久しぶりです。
ここの子たちは仲良し。仲良しがいると心強いよね。

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ヒゲフサコンビをもう一枚。
2匹ともタイプなだけです。特に意味はない一枚です、ごめんなさい。

ボチボチと日が落ちはじめています。
先を急がねば…

 

■まがりとふさ宅

ここで19時。
冬場は真っ暗だった時間、日没が遅くなったのはとてもありがたいことです。

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まがりもふさもお留守。
晩飯置いといたからねー

 

■チーズとチビ&千夜ちゃん

ブログを休んでいる間に、長毛黒猫のロンちゃんは「千夜(ちよ)」ちゃんとIzumiさんが名づけました。(仮名)
王様のようなチビの尻に寄り添うロンちゃんを見ていて名前を思いつきましたよ、
アラビアンナイトの姫みたいだから千夜(ちよ)ちゃん、どでーすか」
いいと思います。

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ピント合わない…呪いか…いいえ、暗いからしょうがないのです。
暗いとシャッタースピードが遅くなるから、どうしても動いている猫にピントは合いづらくなります。言い訳押忍。

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チビィィィー
いつも思いますが、全然チビっこくないです。

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ロン改め千夜ちゃーん

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千夜ちゃんは、遠くを回りこむ派
でも、少しずつ少しずつ距離が近くなっているのを感じます。
きっともうすぐ回りこまずに、スタスタっと足元に来てくれるようになると思います。

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「僕もいるワンワン、おーい」とチーズ

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「おやつ食べたら、散歩に行きたいワンワン」

わかってますよ、いいですよ。

チーズと散歩するのも、ブログを休んでいる間に恒例行事となりました。
散歩をするようになって以来、どうやら僕は散歩の人と認定されたようで、以前よりも期待の眼差しで見つめられるようになりました。
少しでも楽しい時間を与えられるなら、たとえヘロヘロでも行きますとも!
って、そんなにヘロヘロじゃないし、たいしたことじゃないんですけどね。
でも、チーズにとっては週に何度かの散歩はきっととてもとても楽しみな時間なのだろうと思います。

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まずはおやつをパクッ

よかったね

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数日前に、チーズの係留ワイヤーが絡まっていたと日比さんからお聞きしましたので、犬小屋と柱の間を狭くして絡まり防止対策を。

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しっこ

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ンコ

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おひさまは山の向こうに沈もうとしていました。
僕はちょっぴり怖かったけど、チーズは終始ニコニコ。
「もうちょっと遠くまでいってもいい」
そんな視線を時折投げかけてきます。

今日はもう暗いからさ、あまり遠くまではいけないんだ、ごめんね。
次はもっとたくさん散歩しよう。

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チーズはとても聞きわけのよい子です。
ご褒美のホネホネギフト。

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チーズをかまっていると、チビはやきもちを焼く(笑)
その風貌でやきもち焼きとか、ギャップ萌えです。

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「コラーッ、俺のこともかまいなさいよ」
というようなことを言っていたはずです。

今回のルートを決めるときに、最後をどこにするかはとても重要な議題となりました。
暗くなると犬猫を置いて立ち去るのが、本当に辛く感じられます。
日が落ちれば東京に比べて灯りの少ない村は、文字通り闇につつまれます。
家々から灯りが漏れ出すことも今はありません。
次に人が来るまで彼らは人のいない世界で過ごさなければなりません。

感情を抑えることを覚えた今でも、やはり毎回毎回一軒一軒を後にする時は申し訳ない気持ちになります。
それが人が訪れるのを待っている人のことが大好きな犬猫であればなおさらです。

「チビは自分でケリをつけてくれるからね」
Izumiさんの言葉からも同じ思いを感じます。
チビはご飯を食べてしばらく人と交流して満足すると、自分で自分の世界に帰っていきます。
見送られるよりも見送るほうがどれだけ気が楽か…

こんな風にしてしまった人である僕らが、彼らを置いて24時間365日灯りが灯り続ける東京に帰って行くこと…
いつも心から申し訳なく感じます。
2つの場所はまるで違う世界のように感じられます。

この村に再び人々の笑顔が戻ることはあるのでしょうか。
そして、犬猫たちにかつてのような幸せな時間が戻ることはあるのでしょうか。

大きな疑問を感じながらも、今も僕らと同じ時間を生きている彼らがいる限り、何もしないという選択肢はもちろんありません。

時にあまりのやるせなさに心が沈みます。
人はあまりにも大きな罪を犯してしまったのだと思います。

 

[おわり]

 

■写真展のお知らせ

『Call My Name 原発被災地を生きる犬猫たち』

会期|2014年 4月23日(水)~6月8日(日)
※会期が延長になりました。
@ ギャラリー・エフ 浅草[HP
東京都台東区雷門 2-19-18 [地図
12:00~19:00(最終日は17:00まで)|火曜休
※水曜日のみ20:00まで
入場無料(犬か猫のフード1品をお持ち寄りください[任意])
※フードのお持ちよりは任意です。フードをお持ち寄りいただかなくても展示はご覧になれます。
村の犬猫にあの子にこれを食べさせてあげたい、そんな気持ちをお持ちいただけましたら、ぜひフードをお持ち寄りください。
自分の犬猫とかわらない存在として、彼らを想っていただけたらうれしく思います。
※フードは飯舘村の犬猫に届けさせていただきます。
写真展詳細@ギャラリー・エフHP
フードについて・ウマいメシお品書き

▼猫撮るブログ内のお知らせ記事もよろしければご覧ください。
写真展『Call My Name 原発被災地を生きる犬猫たち』@東京・浅草(4/23~5/26)

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最後までご覧いただきありがとうございました。
またのお付き合いを、よろしくお願いいたします。

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