米といねの日記13 2015/2/28 どこふくかぜ
「米太郎」と「いね」は、原発被災地・福島県飯舘村出身。
人の住めなくなった場所から来て、人の家族になることを目指す彼らの日々を綴っています。
ぼく、こめたろうです。
めにあまります、かんなさん。
いねちゃんのへやにおしいって、ごはんをよこどりしています。
たべてすぐねるとまんまるになります。
いねちゃんは、かんなさんにはしたてです。
いねちゃんは、かんなさんとともだちになりたいみたいです。
かんなさんはどこふくかぜです。
ぼくは、かんなさんにこびをうりません。
くさみたいなともだちがいればたのしいのです。
どこふくかぜです。
かんなさんはふりょうかもしれません。
ぼくは、くさみたいなともだちとだけあそぶのがすきです。
でも、だきょうすることもあります。
うっ
びびってにげやがりました。
ちのはてまでおいつめてやろうか、かんがえています。
くさみたいなともだちとあそぶことにします。
ともだちをむしするのはひどいとおもうからです。
かんなさんがいねちゃんのへやにはいっています。
かんなさんのへやみたいです。
みかねてにんげんが、かんなさんをそとにだしました。
かんなさんは、どこふくかぜです。
ぼくのへやにははいってこないでほしいです。
『米といねの日記14 2015/3/2 ことなかれしゅぎ』につづく
米太郎といねの成長記録は下記からはじまります。よろしければご覧ください。
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