4キロの宝物
飯舘村からやってきた保護猫「ラビ」は、今日もかわゆいです。
ラビの名付け親は、飯舘村の犬猫に毎日のようにご飯を運ぶボランティアの「日比」さん。
蕨平地区で生きている猫は、私が知る限り飼い猫4匹と放浪猫(居付き猫)9~11匹。(中略)
今まで名前を付けることは無かったが、数少ない猫たちの頑張りに敬意を表して命名することにした。
飯舘村の中でも緑深い蕨平、きっと山菜も豊富で村の人たちに自然の恵みをもたらしていたのだろう。
その思いから山菜の名前から命名させてもらった。(交差点に家に現れるおかあさんは、仮称「ラビ(ワラビ)」)
日比さんのブログより 『飯舘村訪問日記463 2014/06/17』
地名にも入っているワラビを授けられたのは、ラビが蕨平で人なつっこい唯一の猫で、彼女の明るさが日比さんの気持ちをほんの一瞬でも溶かす存在だったからと想像しています。
蕨平は、隣の長泥地区が立ち入り禁止となったため、アクセスの悪い場所。
そして、広大な土地に点々と犬猫が暮らす場所。
「一軒でも多く、一頭でも多くの犬猫にご飯を」と、遠方から来るボランティアの足は遠ざかっていました。
飼い主のいない猫たちの命の灯火を保ってきたのは日比さん。
ラビを放射能が降り注いだ地から拾い上げてくれたのも日比さん。
「ラビ」と出会ったら、「猫撮る」さんとの約束で「捕獲」することにしていた。なついている「ラビ」を捕獲することは極めて簡単なこと、ウエットを食べ終わった頃に抱っこしてゲージに入れるだけ。
日比さんのブログより 『飯舘村訪問日記589 2014/11/27』
サヨナラですねぇ。
すごく寂しいです。でも良かったデス、ヨロシクお願いします。
残っている子供には、ひもじい思いをさせないようご飯を運んであげます。
しかし解体がねぇ…
日比さんからいただいたメールです、ラビを東京へ連れ出す日に。
ラビには被災地を生き抜いたという歴史があります。
でも、彼女は今日もゴロゴロゴロゴロご機嫌にしています、まるで何事もなかったかのように。
ひょいと抱き上げれば、肩でも腕でも胸でもフミフミフミフミ。
その様からは微塵も感じられません、彼女の過去など。
「いつから家にいるんだっけ?」
やわらかで明るい空気に満ちています、彼女の回りはいつでも。
「あたしお外とか苦手よ」
愛嬌が全身から溢れだしています!
人のこころをふんわりさせる。
たくさんのたくさんの宝物がつまっています、彼女の4キロの体には。
宝物ではちきれそうです、まんまるなお腹が。
彼女と暮らす未来の家族に嫉妬さえ覚えます。
「あたいかわいいわよ」
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