【54】ピッコロ

ピッコロ

2018年10月31日

飯舘村で、私は人生ではじめて紅葉を心から美しいと感じました。
故郷での暮らしを取り戻せずにいる人達の目に、紅葉はどう映っているのだろう。
先日、一時帰宅したピッコロの飼い主と会えました。
「寄ってくれたんだ、ありがとう」「休んでけ」と声を掛けてくれました。
多くは語らない飼い主ですが、移住先と飯舘村を行き来しながらの暮らしで苦労は少なくないはずです。
ピッコロをとても気にかけています。

犬猫が憎くて村に残した人はいません。
多くの飼い主がそうしたのは、飼い主の資質が原因ではありません。
犬猫を命ある”物”として扱い、犬猫が人と一緒に避難できる仕組みが十分には整っていない、社会の総意の現れと私は捉えています。

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