【12】マメ

マメ

2014年8月17日

庭の除染工事が行われ、放射線量は半減しました。しかし、放射能汚染が酷かった「マメ」の暮らす地域では、人が暮らせるレベルまでは放射線量は下がりませんでした。
この後、マメは怪我をきっかけに故郷を離れました。
いつ何が起こるかわからない場所にマメを置いておくのは忍びないと、飼い主はマメとの別れを決めました。飼い主には、避難指示が解除されても故郷に戻れないかもしれないとの思いもあったはずです。
マメは晩年、東京で新しい家族と暮らしました。
東京の家族いわくマメは、コミカルな挙動で笑いを誘う猫。
東京暮らしのマメを何度か訪ねましたが、家族の膝で眠ったり、同居猫と外を眺めたり、心穏やかに過ごしているように見えました。

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