【24】うたの子供たち

うたの子供たち

2012年6月30日

私が飯舘村ではじめて出会った子猫たちです。
猫のフードは野生動物を引き寄せます。キツネやカラスにとって子猫は獲物。
無事に育っても、彼らは野良猫として野生動物の脅威にさらされて生きていかなければなりません。
飯舘村では猫の避妊去勢が一般的ではありませんでした。
ボランティアが猫のTNRを勢いよく進めましたが、数多の子猫が生まれました。
猫が増えたのは飯舘村での犬猫レスキュー活動のゴールを遠ざけた大きな要因です。
原発被災地で猫の未避妊未去勢の問題を知りましたが、ここに限った話ではないともわかりました。全国で殺処分される猫の7割近くが子猫です。
うたの子供たち4匹は、私の家族になりました。もし飯舘村で最初に出会ったのが別の子猫だったら、うたの子供たちは生涯野良猫だったかもしれません。
家猫と野良猫、立場で呼ばれ方が違います。しかし、備わった資質に違いはありません。人が気持ちを込めて接すればみんな心を通じ合える命です。

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