福島犬猫」カテゴリーアーカイブ

6年前のはじまり

昨日2月19日にInstagramに投稿したのですが、6年前2012年のこの日に僕の飯舘村での犬猫撮影がはじまりました。以下、Instagramへの投稿を掲載します。

 

2012.2.19 福島県飯舘村

6年前の今日、私は飯舘村の犬猫を撮りはじめました。
原発事故からおよそ1年の頃です。
村内に人影はなく、時折パトロールする警察と村民自警団の車両を見かけるだけ。
車内のガイガーカウンターは、まるで恐怖を煽るようにアラーム音を発し続けていました。

自警団の方に教えてもらった犬のいる家。
山の上は大雪。
犬たちは、スキンシップとフードを求めて必死に訴えてきました。

飼い主は数日ごとに犬の世話のため村に戻っているケースが大半。犬たちは、退屈や空腹を抱え、寒さや野生動物の脅威と向き合っていました。

 

雪の中、つながれた犬たちとの出会いが、以降現在まで飯舘村の犬猫とかかわるきっかけとなりました。

 

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18/1/1 飯舘村犬猫レポート 後編

さあ、午後は犬の部ですwan.

 

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「ミッキー」との付き合いはもう5年、もはや友達(と僕は思ってる)。数年前マイナス10℃を共に散歩したのが思い出。

 

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ポッケにおやつがあるのを知っているのだよね。

 

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40分ほど散歩しました。
寒風も雪道もへっちゃらさんなんだね、いいですね。

できることがあまりにも限られていて、心苦しいです。

 

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「ダディ」との付き合いも5年。もはや友達(と僕は思ってる)。
以前、僕のダウンをおもちゃにして破いたのは、もう忘れている目だな。

 

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「帰ってなにか食べようかな」
15分くらいでダディは回れ右。きっと僕の太もも筋を気遣ってくれたのですね。

 

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いい子です。また会いに行きます。

はじめて来た日、ここにはミッキーとダディのほかにも2頭いました。
原発事故からもうすぐ7年。避難指示が解除されたとは言え帰還率は1割未満。
以前の暮らしを取り戻すことなく寿命や病気で亡くなった犬猫は少なくありません。
6年7年は、犬猫にとって決して短くない時間です。

原子力災害…核の被害は根深いです。

原子力発電の是非を考えるとき、僕はまず多くの被害者の暮らしが破壊されたままであることを想います。欧米ではすでに原発の経済合理性が否定され、企業が手を引きはじめています。
戦争の足音が聞こえはじめました。もし原発を攻撃されたら?

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18/1/1 飯舘村犬猫レポート 前編

ジャンクションを通り抜け、北へ進路をとってまもなく平成30年がやってきた。
『人生という名の列車』がベースボールパークに差し掛かかり、僕はノスタルジーに浸っていた。
「バレーボール部のともこちゃん覚えていてくれてますか、あの頃僕ら風に立ち向かう勇敢な冒険者だった昭和55年」に、バスケットボール部のかおりちゃんが浮かぶ。

少し前に流れた歌では、ライオンがやはり風に立ち向かっていた。
そして「僕たちの国は残念だけど何か大切なところで道を間違えたようですね」の詩が刺さる。

人生とは風に立ち向かうことなのか?
近年風が強く感じる、おかげで前髪は減るし踏み出す一歩も重い。

回れ右をすれば向かい風は追い風に変わる。景色も変わる。
壁を立てれば風を感じないこともできる。
でも、そんなことできないし、したくない。

だって、風が強すぎて回れ右も壁を立てることもできない人がいるのを知っているし、
風を避ける自由を持たない動物たちがいるもの知っているから。

 

 

2018年、飯舘村は避難指示解除となって最初のお正月を迎えました。
2011年4月22日から2017年3月末までのおよそ6年、飯舘村には避難指示が出ていました。
しかし、多くの犬猫たちが村で生き続けました。
村への立ち入りはできましたので、飼い主やボランティアが村に通い犬猫の命をつないできました。保護され村を出た犬猫も少なくありません。亡くなったものも同様です。
現時点の帰還率は1割未満。元の暮らしを取り戻した人も犬猫もごく少数派です。

 

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農地に山と積まれた黒い袋(放射性廃棄物の入ったフレコンバッグ)が、飯舘村復興の足かせのひとつになっています。
仮置場、仮仮置場と呼ばれる96箇所に、1m四方の黒い袋がおよそ230万個。これらは焼却により量を減らし、原発周辺の中間貯蔵施設に運ばれる予定です。
しかし、中間貯蔵施設の用地買収は60%ほどの進捗。飯舘村から放射性廃棄物の山が消えるまでにはまだ長い時間がかかります。

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写真展『Call my name 原発被災地の犬猫たち』in ねこ専・渋谷

久しぶりの写真展示のお知らせです。

ネコ写真家の合同写真展「ねこ専」(主催 五十嵐健太さん)にて、

『Call my name 原発被災地の犬猫たち』

の展示をします。
福島県の原発被災地、主に飯舘村で出会った犬と猫の写真を24枚。

2014年、浅草の「ギャラリー・エフ」さんで開催して以来のCall my name。

「放射能汚染の影響で、全村民が避難した福島県飯舘村には、およそ200の犬と400の猫が取り残され飼い主の帰りを待っています」
ニュースでは数字に置き換えられてしまう犬猫たち。しかし、その一頭一頭には名前があり、家族との暮らしがありました。

展示の最初に伝えたい言葉は、2014年と変わりません。

時間がたち、私たちの記憶は薄れつづけています。
しかし、現地で生きる犬猫には、ずっと現実です。
そして、彼らは私たちの家族である犬猫と同じいのちです。
このまま通り過ぎるには、あまりにも多くのものが失われ続けています。

今回の展示が、ひとりでも多くの方に届き、いのちや原発について改めて考え行動するきっかけにしていただければ、うれしく思います。

 

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猫の合同写真展 ねこ専

日程:2017年7月4日(火)から16日(日)※10日(月)休み
時間:11時から19時(最終日は17時まで)
場所:ギャラリールデコ 3階・4階
東京都渋谷区渋谷3-16-3
入場料:300円

 

■上村在廊予定日
7月
4日(火)・5日(水)・8日(土)15時頃~・9日(日)
11日(火)・12日(水)・13日(木)・15日(土)・16日(日)

しばらく仕事以外で人に会う機会もなく、引きこもっていたので、久しぶりにみなさまと会えるのを楽しみにしております。
ご来場を心よりお待ちしております。