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ダンボールハウスのお嬢さま、家猫になる

2015年5月6日、外猫「しじみ」は、ダンボールハウスのお嬢様から家猫に昇格しました。

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僕は、しじみが大好きです。

僕の膝上を定宿にしてくれた親愛

ツンとデレの絶妙のバランス

膝上でツメを刺してくるフミフミ

不機嫌そうな目

そのくせ、ご機嫌な尻尾

まんまるの体

短目の四肢

湾曲した右腕

少しぎこちない歩き方

ところどころ欠けた耳

真ん中で別れた顔の配色

あげればきりがありません。

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しじみの家猫への昇格を、僕は心から喜んでいます。

少しも寂しくなんかありません。いや、ほんのちょっとは・・・・・・笑

しかし今、

玄関を出るたびにほっとします。

里親さんは僕がしじみに与えられなかった地位を、彼女に与えてくれました。

僕はあまり「最高」という言葉を使わないようにしていますが、穴が空くほど見てもしじみの家族は最高です。

そして、しじみに最高の結果を出してくれた、「みい」さん「ハハ」さんに深く感謝いたします。

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しじみは、2013年秋に僕の目の前に突如現れました。

ご飯を食べて、どこかへ消える。

しばらくはそんな日が続いていました。

「あたし、ここで暮らしてもいいわよ」

しじみは、先住の外猫「まるまる」に臆することなく、家の玄関の住人となりました。

これまで何匹もの猫がまるまるの許しを得られず、家に通うことさえ断念してきました。

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避妊手術後、しじみは風呂場にお泊りしました。

玄関の住人となって数ヶ月、すっかり僕に心を開いていました。

家の猫にと考えましたが、二桁の飼い猫がいましたので叶わぬ願いでした。

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「外猫としてそれなりに幸せに生きる」

僕が決めてしまったしじみの日常でした。

僕が玄関にいたほとんどの時間、しじみは僕の膝上で過ごしていました。

おそらく、それなりに幸せだったのだろうと思います。

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しじみは、まるまる制して僕の膝上を得ました。

まるまるは優しい男です。

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しじみは、僕との距離を日に日に縮めました。

自販機まで後を着いてきたり、ついには線路を越え車通りの多い道を渡った先にあるコンビニに行く僕の後さえ着いてくるようになりました。

車に轢かれて命を落とした地域猫も見てきました。

しじみもこのままではいつか、不安がよぎったのは言うまでもありません。

しじみはそれなりに幸せだったと思います。

彼女はなにひとつ不満を伝えてきませんでした。

しかし、しじみの幸せが「それなり」でしかないのは、僕のチンケな所有欲によるものと知ってもいました。

自分の心ひとつで、しじみの世界は変わります。

僕が、被災地の猫の保護譲渡をはじめたのも、しじみを手放す選択に大きく影響しました。

おそらく僕はこの先、被災地の飼い主に「猫の幸せのために手放す選択もあります」と提案することになります。

自分ができていないのに、どの顔して人に言えましょうか。

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かくして、僕はしじみの終の棲家を探すことに決めました。

しかし、大きな壁が立ちはだかりました。

里親募集の過程で、僕は必ず「しじみをあげたくない」と感じるのが目に見えていました。僕のしじみへの愛着が彼女の幸せにとって邪魔でした。

本来なら、すべて自分でやるべきですが、考えた末に僕は人の力を借りることにしました。

しじみはあまり猫が好きではありません。集団ではなく一匹または少数で過ごせる環境を持った人に預かってもらえたら。

僕は、友人で10年以上個人で犬猫の保護譲渡活動を続けているハハさんに相談しました。

僕の最初の保護猫「ラビ」譲渡の際に、ハハさんには多くのアドバイスをいただき、以来猫の幸せを考え尽くすプロ意識に信頼を寄せています。

あいにく、ハハさんにじじみを受け入れる枠がなかったのですが、「みいさんにお願いしてみては」と提案をいただきました。

実は僕も、ハハさんかみいさんにと考えていました。

僕はみいさんとも友人であり、経験豊富なみいさんの妥協なき譲渡姿勢も知っていました。

さらにみいさんは写真が上手です。しじみの里親募集でも、みいさんの写真が里親様を手繰り寄せてくれました。

「ぜひ、みいさんに」

預かりと写真をみいさんが、里親募集をハハさんが、僕は最強タッグの協力を得られることになりました。

お二人とも、なんの見返りも求めずにしじみの幸せのために力を尽くしてくださいました。

僕が「しじみを里子に出すのがキツイキツイ」とややゴリ押ししたのも事実です。

しかし、しじみを僕のブログ等で見てくれていたお二人も、しじみの幸せを願ってくれていました。

大変なお願いをふたつ返事で受けてくれたお二人には、感謝しかありません。

みいさんが撮ってくれた、しじみの写真からお気に入りを何枚か掲載させていただきます。しじみとのツーショットは宝物です。

(撮影:みいさん)
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(撮影:みいさん)
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(撮影:みいさん)
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(撮影:みいさん)
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(撮影:みいさん)
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外猫「しじみ」は、ダンボールハウスのお嬢様から家猫に昇格しました。

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もう、寒い冬をダンボールハウスで過ごすこともありません。

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僕は今、玄関を出るたびにほっとしています。

しじみの昇格を心から祝福しています。

しじみを家族に迎えてくださった里親様に、しじみに本物の幸せを探してくれたみいさんとハハさんに、深く感謝しています。

お届けの日、里親様はしじみへの愛情をたくさんの形にして表現してくださっていました。

形だけが愛情ではないのは承知しています。

しかし、猫の特性を考えれば、猫の命を守る脱走防止柵の設置は愛情そのものだと思います。

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里親様の家中にしじみを家族に迎える喜びがあふれていました。

しじみを手放してよかったと、心から思います。

同時に、長くそれなりでしかない幸せにしばりつけていたことを、しじみにお詫びします。

ごめんなさい。

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里親様への、三人からのプレゼント。

みいさんの里親さまでもある鯵ぽた屋さんが、素敵なマグカップでしじみの門出に華を添えてくださいました。

僕も欲しいんですけど・・・・・・

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みいさんと僕の写真のコラージュ。旦那様にはニヤニヤしてくださいと注文しました。

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里親様は、先日の渋谷での写真展にも足を運んでくださいました。

すでに友達のようにお付き合いいただいている里親様からは、日々しじみの近況が送られてきます。溺愛ぶりに笑わせていただいてます。

お届け日には、過分なご支援をいただきまして、ありがとうございました。

里親様、しじみをどうぞよろしくお願い致します。

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良縁に感謝いたします。

とてもうれしいです。

しじみちゃん、お幸せに。

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さあ、次はまるまると「いね」の番です。

君たちにふさわしい幸せを探してみせます。

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最後までご覧いただきありがとうございました。
またのお付き合いを、よろしくお願いいたします。

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