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14/11/30 飯舘村猫撮るレポート1:濃霧

飯舘村からやってきた猫「ラビ」は、家猫生活を満喫中です。
元気、食欲あり、かわいさい申し分なし!
近く里親さま募集をスタートいたします。
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「Call My Name 原発被災地を生きる犬猫たち」2015年版カレンダーは、ご好評をいただきありがとうございます!
東京・浅草ギャラリー・エフでのCafe展示も、たくさんの方に足を運んでいただき感謝しております。
お近くにお立ち寄りの際は、お茶やお食事がてらぜひ展示をご覧になってください。
カレンダーと新しいポストカードはギャラリー・エフでもお買い求めいただけます。
ギャラリー・エフ
東京都台東区雷門 2-19-18
TEL 03 3841 0442
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11月最後の日曜日、ラビのお迎えという大きな目的を持って飯舘村へ。
15時過ぎまで飯館村での撮影給餌、その後伊達市の動物病院でラビを引き取るという手はずです。

飯舘出身の「おたべ」ちゃん、
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東京出身の「かゆ」と飯舘出身の「すみちゃん」に見送られ、日付が変わる前に自宅を出発。
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東北道が霧で一部通行止めのため、常磐道で北上。
千葉茨城、福島に入ってからも磐越道でところどころ濃霧に包まれ、アクセルを緩めながら進み船引三春インターを下りると時計の針は4時を回っていました。
レガシィくんは家に来て1年余りで30,000キロを走り抜いてくれました。来年の今頃には100,000キロを超える計算になります・・・・・・
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仮眠場所へ向かう道すがらもところどころ濃霧。
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仮眠から目覚めても霧。
気温9度、寒さを警戒して用意したダウンは使わなくてすみそうでほっとしました。
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7:00に最初のポイント山木屋交差点に到着。
「ゴエモン」氏が甘い声で鳴きながら満面の笑み(推定)を浮かべて出迎えてくれました。お元気そうですね。
「おう、よくきたな」
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ゴエモンとちょいと相性の悪いキジ白さんもすぐに顔を見せてくれました。
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朝から猫まっしぐら。
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ゴエモン氏に見守られながらドライフードを追加。
玄関前の給餌台はカラスの標的となり糞害が酷いため使用を停止しています。
家主さんのご理解があっての餌場です、人への配慮も忘れずに、猫たちの胃袋を満たせるよう、飯館村へ毎日のように給餌に通っている日比さんをはじめとしたボランティアの試行錯誤は続いています。
フードを追加したそばから、あたりにはカラスの鳴き声が響きわたっていました。
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撮影をしていると、元警戒区域内で震災直後から犬猫の保護を続けている「おやじさん」ご夫妻が通りすがりに僕の姿を見つけ立ち寄ってくださいました。
おやじさんは浪江町のご自宅と事務所をシェルターにし、取り残された多くの犬猫を救ってきました。
獣医師と連携して浪江町公認の猫のTNR活動も実現されました。
元警戒区域では、今でも犬が保護されることがあるそうです。
犬猫の不妊が普及していなかった地域のため、新しい命が生まれて代を重ねています。

道路側の給餌台はカラスに荒らされることなく、順調に猫たちの命をつないでいます。
おやじさんご夫妻も、猫が給餌台を利用しているのを度々目撃しているそうです。
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「ここも猫が減ったね、前は長毛の子もいたんだよね」と話すおやじさんが、通りの向こうに三毛猫を発見。
若い三毛猫、おそらく震災後に生を受けたのではないかと思います。
古株が姿を消し、新しい命が顔を見せる。
人のいない地でも生死は当たり前に繰り返されています。
ボランティアによるTNRが進められていますが、すべての猫に不妊手術をするのは難しいことです。
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走り去るおやじさん号
お会いできてうれしかったです。
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「おかわり…or オヤツでもいいよ」
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「同上」
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「あたしも」
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「ごちそうさん」
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「趣味はオヤツだよ、いまはメシとオヤツくらいしか楽しみがないからな」
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ゴエモン氏の圧に押され給餌台に食欲をぶつけるキジ白さん。
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なんとなく途中まで僕を追いかけてきた三毛ちゃん
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頃合いを見計らっておやつチェックに向かいます。
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後に続く
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僕の正面は足を速めてスタスタ
かわいいね
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農地を覆い尽くす枯れ草が、あれから4度目の冬がそこまで来ていることを告げているようでした。
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姿を消してしまった猫もいますが、人の運ぶご飯を頼りに生きている命がここには存在しています。
原発事故から3年9ヶ月、人の営みも消えたままこの地の行く末は濃霧に包まれています。

僕には、この光景を前にして原発再稼働の正当性はチリほども感じられません。

原発を推進してきた政党の圧勝という選挙予測が飛び交っていますが、国民の70%が原発の推進を望んではいません。
原発が停まっていても電力は賄われています。
政治的な理由や一部の人々の利益のために存続させる道を選ぶならば、その政権は国民を軽んじていると僕には感じられます。
そして、その姿勢は原発政策に限ったことではありません。

衆議院選挙を前に、今一度原発被災地の今を改めて胸に刻みたいと思います。
心の濃霧が少しでも晴れる選挙結果になるよう自分の一票を使いたいと思います。

 

山木屋交差点を後にして飯舘村へ。
山を越えると深い霧に包まれた世界が広がっていました。
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つづく

 

最後までご覧いただきありがとうございました。
またのお付き合いを、よろしくお願いいたします。

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