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家猫への変貌

おーあみ避難所の「よしの」と「おかみ」、よしのや旅館の近くで保護されたのが名前の由来です。

よしのは2013年2月に、おかみは3月に、福島第一原発の当時警戒区域だった大熊町の同じ場所で保護されました。
おそらく血のつながった猫たち。
人の営みが消え去った地で、一体どうやって生きてきたのか・・・・・・
警戒区域は住人でさえ許可無く立ち入りができなかった場所です。
検問で閉ざされた世界でした。

保護当初の彼女たちは、お世辞にも飼い猫にふさわしい性格ではありませんでした。
女の子らしい柔らかな体型と愛らしい顔や毛色、人なれさえしていればすぐにでも終の棲家に辿り着き、家族を癒せるのにと感じたのを覚えています。

それが、2014年11月15日におーあみ避難所を訪れた時には、人の手のぬくもりを感じゴロゴロ言うまでになっていました。
だいぶ前からボランティアさんには心を許していたようですが、僕ははじめて撫でました。

彼女たちはすっかり家猫にふさわしい姿に変貌を遂げていました。
一日も欠くことなく保護猫のお世話をされてきた大網さんやボランティアさんに頭の下がる思いでした。

よしのちゃんの保護当時(2013.2.24)
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猫の保護に成功すると「連れ出せる」喜びが湧き出してきたのを覚えています。
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現在のよしのちゃん(2014.11.15)
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まんまる。
穏やかで控え目な印象、家にいたら静かに人のそばで過ごし癒してくれそうです。
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よしのちゃんを保護した日、3.11からおよそ二年後の風景。

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原発からほど近いモニタリングポスト
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原発から数キロ地点
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雨樋からの水が落ちる地面付近
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双葉町役場駐輪場
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飼い猫との再会を願う貼り紙
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生い茂り枯れたまま
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人の姿を見つけ群がるカラス
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よしのちゃんの保護から2週間後
同じ場所にまだ猫が暮らしているとの情報を得ていた大網さんは再び警戒区域を訪れました。
3.11直後から原発被災地での犬猫レスキューにあたっていた大網さんは、この頃すでに自宅とシェルターあわせて100を超える命を預かっていました。
日々の犬猫のお世話だけでも大変な労力をはらっていたにも関わらず、当たり前のように被災地へと足が向かいます。

おかみさん保護当時(2013.3.9)
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現在のおかみさん(2014.11.15)
撫でたり腰をトントンすると気持ちよさそうにうっとり。
穏やかで他の猫とも仲良くできる飼いやすい子です。茶色が多めの毛色と女の子らしい小柄で丸みのある体型にくりっとした目の癒し系美猫さんです。
いつでも家猫になれる準備万端、新しい家族を待っています。
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げんを担いでよしのちゃんと同じ場所に捕獲箱を。
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おかみさん保護の日の風景

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浪江町請戸漁港の慰霊碑
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右奥の煙突は福島第一原発
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この日生きていた猫
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そして、「なかい」さん。
おかみさんの保護から2週間後に同じ場所で保護された子です。
別のボランティアさんが仕掛けた捕獲箱を回収に行くと、グレーの女の子がじっと待っていました。
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現在のなかいさん
まだ完全に人に心を許すまでではありませんが、保護当時と比べれば人との距離を縮めています。
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なかいさんを保護した日の風景

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その後、大網さんは役割をシフトし、他のボランティアさんが保護した猫や保健所等の犬猫の受け入れ先となっています。
おーあみ避難所では現在も100頭近い犬猫が家族との出会いを待っています。
歩みの速度は3.11直後から変わらぬままです。

◯おーあみ避難所の情報はブログでご覧いただけます。
「おーあみ避難所のブログ」 http://ameblo.jp/oami-hinanjyo/

常時、里親、ボランティア、物資、ご寄付を募っています。

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