猫撮る

凍てつく村 その2

予定外の「クー」訪問もあり既に正午。
だいぶ遅れてる…運転してるのが「犬猫発見=停止」なオレなのが原因であるのは明らか。
けど、見過ごすのもちょっと違う気がするので、これでいいと思っています。
Izumiさんとあやこさんも、これでいいと思っています(よね?w)。
チーム青銀おおらかだよだよ。

●7軒目その2
クー散歩の証拠写真がありましたワン!(撮影:Izumiさん)

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なが~いスロープを一気に駆け上がってきたところだよ。
歩いているように見えるのは気のせいだよ。

はい、ただいまー!

●8軒目
前回訪問時に、「ここはかわいい猫がいるよ」とHさんに教えていただいたお宅へ。
Hさんは震災後に福島に移住し、毎日のように飯館村へ犬猫の給餌に通っている方。今回の訪問前に、2台で回るならとたくさんの給餌ポイントを教えて下さいました。

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か、かわいい♡
命名「ハイジ(仮)」
「ハイジのパンみたい」とあやこさん、「丘の上にいるしハイジっぽい」とIzumiさん。
だそうです。ぴったりな名前。

Hさんによれば、ハイジは母猫。
子猫は4匹くらいいるそうですが、人なれしておらず僕らの姿を見て全力疾走で家の陰へ隠れてしまいました。

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子供がいないので、子供帰りして?遊ぶ遊ぶ。いやー本当にかわいいニャン。
ハイジも小さくて子供みたいにみえます、まだまだ若い子なのかな。
飯舘村で猫とおもちゃで遊ぶなんて、そういえば滅多にないこと。
今年のお正月に飯舘村犬猫給餌に新規参入のあやこさん、発想が自由ですw
心の余裕大事。
予定押してるけど。

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カメラもへっちゃらのハイジ♡

ここで、Hさんに連絡。
Hさんの飯舘村での活動などについて、Izumiさんが取材をさせていただくことになっていました。
僕らのいる場所を伝えると、「あー、そこ僕がさっき行ったところだ」
うっ、そうだったのか、どうりで子猫たちメシに目もくれず、ハイジは余裕でおもちゃ遊び…そうだったのか。
でもね、かわいい子に会えたのでいいのです。
心の余裕大事。
予定押してるけど。

12:30頃、役場にてHさんと待ち合わせてお話を聞かせていただく。
この日は奥様も一緒の活動。思いがけず奥様からも貴重なお話を聞かせていただく機会となりました。
この間にあやこさんが愛しのうたちゃんを訪問してくれました。

レポートは書いていませんが前回飯館村を訪れた時にもHさんにお話を伺い、今回は2回目。
震災後に福島に移住されるまでのこと、毎日のように飯舘村へ通うその想い、これまで経験してきた様々。
僕にとって大切な大切なメッセージをいただきました。
これまで村で顔を合わせることはあっても、なかなかじっくりお話をお聞きすることはなく、今回取材という形でこのような場を得られたのは、間違いなく見えざる力が与えてくれた機会と受け止めました。
Hさん、奥様ありがとうございました。

さぁ、車の中でお昼ごはんを食べながら、午後の部スタートです。
山の向こうの犬たくさんエリアへ行く前のノルマはあと5軒。

●9軒目
引きの強さは村でも上位に入ること間違いなしの「ムク」と、お母さん「ナナ」のワンコ親子のお宅へ。
僕は屈強なので、もちろんムク担当に決まってるよね…そうだよね、そうだよね、そうなのか。

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黒いのが「ムク」♂、茶色いのが「ナナ」♀

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午後になっても気温は氷点下のまま、予報では最高気温-4度。
冷た~い風で舞い上げられた雪。
時折、僕らを飲み込みます。

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つらら兄弟、いや…つらら家族だな。

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ムク、パワフル!
これだけのエネルギーを発散できないのは、やはり彼にとってストレスなのだろうと思います。
むやみやたらに引っ張り回されて転びそうになっても、う○このついた前足で抱きつかれても、服が犬くさくなってもムクのうれしそうな目を見ていると僕もうれしくなります。
彼がストレスを溜めなければいけない原因をつくったのは、僕ら人間。
どれだけ彼にひとときの喜びを与えても、償いきれることはないのだろうと思います。

●10軒目
こちらもパワフルが売りの「ゴン」のお宅。
パワフルなワンコの散歩といえば、やはりオレか…オレなのか、そうなのか、そうだよな。

つべこべ言わずに、いってきます。
出だしのスロープで転びそうになりながらも、無事に通りに出てきましたよ。

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低気温のため、通りはアイスバーン。
早くいこうワン!
きみの笑顔もかわいいけど、スロープ降りるので踏ん張ったオレの太モモもプルプルしてて意外とかわいいよ。
だからゆっくりいこうわん。
と、語りかけてみたけど全く聞いていない様子。

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スタートダッシュが命とばかりに、雪の上を駆け出します。

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で、急に止まってしっこ。
というのを何度か繰り返す、インターバルトレーニングかよこれw
雪道では急のつく動作は禁止です。これ安全運転の基本だよだよ。
それにしても気持ちよさそうな顔してるね、いいね。

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14時半。日没まで2時間半、日は傾き始めています。
冷たい風が時折雪を舞い上げます。

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鼻の穴白いのごっこ。
小学生の時、両方いっぺんに鼻血が出た時のことを思い出しました…

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帰ってメシにするべ。
うーん、もうちょっと走ろうかな~。
え、ほかほかメシが待ってるよ。
うーん、じゃあ渋々帰るよ。
渋々って…

そりゃ渋々にもなるよね。
ゴンの飼い主さんは帰宅頻度が高い方と聞きます。
Hさんにも気にかけてもらっており、今の飯舘村では恵まれている方なのかもしれません。
でも、原発事故前と比べたらこうして体を動かす機会は激減しています。
当たり前が普通ではなくなってしまったこと、そして終わりがみえないこと、その異常さと無力感が重くのしかかってきます。

以下、省略御免。
氷点下で「暑いよー」となるとは思ってませんでしたw
着替えていたのでメシ写真撮ってません。

●11軒目
犬1匹と猫14匹くらいのお宅。

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ちょっと強面の「タロウ」だわん、12歳だわん。
この子はどうやら男好きらしいので、女性は近づくの注意です。>ボランティアのみなさん
”おすわり”も”まて”もなんとなくできますわん。
警戒しているのか、「メシーメシー」と言ってるのかいまひとつわかりにくいのが難点です。

タロウの生活スペースはとても快適そうでした。
広範囲を移動できるように係留されて、雨風避けられる屋根付きの広いスペースには立派な犬小屋。
きっと愛されているのだろうと思うのです。

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なつっこいチームは、フライング気味にウマウマ。

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シャイチームは、警戒しつつウマウマ。
ねえねえベージュさん、きみ完全に「あいつあっち行けばいいのに」って言ってるよね?
「オレ何もしないよ」とやさしく語りかけてみたんですけど、奥の壁を突き抜けてどこかへ行ってしまいましたとさ。
それにしても、なぜか一方の皿だけ大人気!同じなのに。

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左も同じことに気づいた三毛猫ちゃん、トッピングの焼きかつおをパクリ。
やったね!
「あ、そっちにもあったんか」とベージュ。
敗因はオレに気を取られすぎたことだね、すまん。
ちょっとばかり悔しそうな表情がかわいいぞ、次はがんばれ。

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顔に日本列島みたいな模様のある子、なつっこいチーム所属。
ベタベタしてはこないけど、一定の距離で人の側にいる。そういうの好きです。
眼つきがかわいいね、また会おうね。

みんなが人なれして、わ~わ~~って寄ってきたら、それはもうまさに楽園。
そんな風になるといいな。
そしたら、君たちみんな今よりももっとご飯にありつけるようになるかもしれないから。

●12軒目・13軒目
それぞれ親子猫のいるお宅。13軒目で一瞬だけ茶トラがご飯を食べに来た以外は、猫の姿を見ず。

そして、いよいよ山の向こうにある犬いっぱいエリアへ突入@16:00
既に日は陰りはじめ、道路の凍結がはじまっていました。
日没はだいたい17:00、赤銀チームはまだ到着しておらず。

●14軒目
母父子2、犬4頭のお宅。

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3人で4頭の散歩、日没までの時間はわずか。
そうか、そうだよね、オレ2頭だよね、そうだよね屈強だから…

ということで、父母2頭の散歩に行きましたよ、つべこべ言わず。

ブラックアイスバーン
出発前にメンバー間でやりとりした「雪道運転の注意事項」の中で出てきた、ブラックアイスバーン。
不必要にかっこいい響き。
凍っていないかのように見えて、凍っているという危ない路面状況。

まさか、ここでこいつの餌食になるとは…いてて
ワンコもスリップするくらいトゥルトゥル…いてて
すごーく注意したけど下り坂でころびました、背中を打ちました…いてて
ブラックアイスバーン、確かにアスファルトに溶け込んで滑るまで気づかなかったよ…いてて
写真撮る余裕なし…いてて

赤銀チームも犬たくさんエリアに到着。

●15軒目
ほたて王子とワンコ3頭のお宅

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ほたちゃん、真顔なのにシッポピーン。

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ワンコ3頭
最初に会った頃よりだいぶ人なれしてきてます。
ここのお宅は帰宅頻度が高いため散歩はなし。

ワンコたちの気がやさしいのか、ほたちゃんが威張ってるのか、その両方なのかわかりませんがとにかくほたて王子がいちばんエライらしい。

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秋に撮った写真ですが、こんな。

●16軒目
ワンコ5頭のお宅
散歩できるワンコ4頭、3人で4頭。
そうか、そうだよね、オレ2頭だよね、そうだよね屈強だから…

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チャックとクロは女の子。
小柄なチャックとおっとりクロ、あまり引きの強くない2頭を割り当てていただきました。
ご配慮ありがとう。

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チャック、クロ、アクアがもつれ合う。
みんなで散歩するとすごく楽しそ~にしてくれます。
仲良しなんだね!

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チャックとクロと僕(撮影:Izumiさん)
ワンコたちうれしそうにしてるでしょ!

散歩が終わりご飯もあげたところで、赤銀チームと合流。
無事にこの日の活動を終えることができました。
ここで、日帰り組と宿泊のち牛ボラ組にわかれて解散@19:00

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チャックと僕
オレうれしそうにしてるでしょ!

チャックとはじめて会ったのは2012年10月。その頃は、冷たい目をして近づけば「ガルル」言うてました。
そんな彼女も今では、おっとり人なつっこい姿を見せてくれるまでになりました。
近づけばうれしそうにソワソワ、そーっと頭を差し出してきます。1本しかない前足で抱きついてもきます。
300km離れた土地に暮らす愛おしい命。

僕は飯舘村で犬や猫に会えると、とてもうれしくほっとします。
それは、当たり前が普通でない土地ではいつ何が起こってもおかしくないから。
そして、彼らとの触れ合いの中で、彼らがあなたや僕の家にいる犬や猫と何も違わないことも知りました。
人が住めなくなってしまうほどの放射能の被害を受けたことを除けば。
それは村民も同じ、あなたや僕と何も違わない存在。

僕はみなさんに想像してもらいたいと思っています。
もしあなたが犬や猫を置いたまま避難しなければいけなくなったら。
もしあなたが生まれ育った家にもう住むことができなくなったら。

現在、日本の原発はすべて停止しています。
しかし、人の欲や無関心が新安全神話を生み出そうとしています。
お湯を沸かすために、どうして人の命に危険を及ぼすような技術を使う必要があるのか。
一度の事故で奪い去られた人々の生活は、いまだ元通りになる気配すらないのに。

都知事選の投票率は46.14%、過去3番目の低さ。
福島原発で発電した電気の消費地として栄えてきた東京が、選挙で示した結果。
それは、飯舘村から東京に戻ってきた時に感じる、うそっぽさに似ていると感じました。
人の住めない土地をつくり、いまだ15万人が避難生活を続けなければならない一方で、いままで通りの生活をなにごともなかったかのように続けるうそっぽさ。

うーん、僕はこれからどうしたらいいのだろうか?

おわり

この日一緒に飯館村をまわったチーム銀次メンバーのレポートもぜひご覧くださいませ。
■青銀チーム
浅草・銀次親分日記「冬の犬猫牛まつり1」(Izumiさん)

■赤銀チーム
いぬかき日記「飯舘村レポート:チーム赤銀」(町田尚子さん)
日々是肉球「飯舘村day1 2014/2/5」(まどかさん)
横浜 豆やん日記「チーム赤銀@飯舘村1」(豆川さん)

 

最後までご覧いただきありがとうございました。
またのお付き合いを、よろしくお願いいたします。

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One thought on “凍てつく村 その2

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