猫撮る

17/3/11 飯舘村犬猫レポート1 おんなじ

神様の差配に異議を申し上げたいです。

「そんなに好きなの?」ってくらい、猫って飼い主が好きですよね。
「さくら」も「すず」もおんなじだろうし。

「みさとに本当の家族ができるまでもう少し」。
旅立つたった2日前に記されたのは、彼女らしからぬ短文。
きつかっただろうに、そんな根性見せなくてもいいのに。

彼女の旅立ちは、いくらなんでも早すぎるし、
彼女がこっちにいちゃいけない理由もわかりません。

疎遠にしていたので心構えもなく、うまく受けとめられないです。
Izumiさんへの言葉があまり浮かばないのですが、また会いたかったです。
またいつかギャラリー・エフの蔵に飯舘村の犬猫たちの写真を飾れたらと思います。
Call my nameを、ありがとう。

Izumiさんのはじめた活動は、これからも続けられていくそうです。
被災地に生まれた命が、ひとつでも多く家族を名前を得られますように。
浅草・銀次親分日記

なお、4月9日(日)にギャラリー・エフ浅草で、
『福島の猫の譲渡会』が開催されるそうです。
詳細は下記にてご確認ください。
第八回 福島の猫の譲渡会 参加猫のご紹介。その1。

 

 

あの日から6年目の3.11、原発事故被災地の福島県飯舘村(いいたてむら)に行ってきました。
2017年3月末の避難指示解除(一部地域を除く)を前に、僕には会いたい人、そして見ておかなければならない場所がありました。

 

朝一番は、北部の須萱(すがや)地区へ。
凛とした空気はなく、季節の移ろいの足音が聞こえてくるようでした。
寒さに消えた猫たちは数知れず、飯舘村に足を運ぶようになってから、あたたかな季節の到来を一層待ち遠しく感じるようになりました。

2NT_8390

2NT_8394

 

 

かつて、この地区では犬猫合わせて5ヶ所の訪問が常でした。
この日は2ヶ所の猫の餌場にフードを補充。猫には会えませんでした。

犬猫の死亡や保護、建物の解体や住民の意向、住民の長期宿泊により、村内の巡回ポイントは減少傾向にあります。
※2016年7月1日から帰村に向けて住民の長期宿泊が認められました。対象1770世帯5917人のうち、170世帯ほどが長期宿泊しています。

飯舘村は、3月31日に避難指示解除となりました。
しかし、帰村する村民は10~15%程度ではないかと、先に避難解除になった市町村の状況から推測されます。
村に暮らす犬猫の状況は、避難解除後も当面大きくは変わらず、ボランティアによる給餌や猫の保護活動はまだ必要なのだろうと感じます。

2NT_8385

1NT_2302

 

 

佐須地区には、私が飯舘村に通い始めた2012年から訪れているお宅があります。
当初4頭いた犬のうち、2頭が亡くなりました。
除染で風景は様変わり、しかし残る2頭が人の姿を見てはしゃぐのは変わりません。
気づけばはじめて会ってから5年か・・・・・・
よくがんばってるなと思います。

1NT_2490

1NT_2502

1NT_2510

1NT_2516

1NT_2524

たまにしか会わない僕にさえ、この笑顔。
彼らが人をどれほど待望しているか伝わってきます。
当たり前にご飯を食べ散歩してもらい、時にはわがままをしてみたり、そんな愛すべき家族と、彼らもおんなじ命です。

人が住んではいけない土地に、当たり前のように犬猫が置かれ続けたのは、僕にはとてもおかしなことに見えます。

 

飼い主が連れて行ったり、保護されたり、姿を消したり・・・・・・
数を減らしたものの、猫たちもまたこの地で生きています。

方々から猫が。
はじめて会った頃よりも、猫たちは人なつっこくなっています。
多くのボランティアが、かわるがわる猫にご飯を運び続け、猫たちは少しずつ人との距離を縮めてくれました。

2NT_8399

2NT_8405

2NT_8411

2NT_8414

2NT_8418

 

 

しばらく猫たちと過ごしていました。

1NT_2410

1NT_2357

薄汚れていても、中身は私たちの家族である猫とおんなじです。
原発事故の影響で数多の犬猫をはじめとした動物たちも、命を、当たり前の暮らしを奪われたことを、3.11に改めて胸に刻み直しました。
そしてまだ、当たり前の暮らしが消えた世界はつづいています。

 

1NT_2457

1NT_2327

1NT_2450

1NT_2414

1NT_2430

猫たちは不遇を嘆いだりしません。
彼らはとにかく生きているのだと思います。
しかし、極寒に、時には空腹にも耐えなければなりません。
野生動物に命を奪われる危険とも背中合わせです。
ちょっとした病気が命取りになるかもしれません。

僕の飼い猫の油断に満ちたまん丸の目と、飯舘村に暮らす猫の険しさを残した目。
彼らの置かれた状況の違いがあらわれています。

家には飯舘村で生まれた猫が4匹います。
何匹かの猫を保護して、譲渡しました。
そして、人との暮らしが、猫にとって最上の幸せだろうと、僕は考えるようになりました。
まだまだ現地には人の手を必要とする命が生きています。
今の僕にできることは少ないのですが、彼らの力となれるよう努力します。

 

『17/3/11 飯舘村犬猫レポート2 きぼうの花』へつづく


4 thoughts on “17/3/11 飯舘村犬猫レポート1 おんなじ

  1. きのこ

    Izumiさんの旅立ち、本当に残念です。「十の旅」で知りました(合掌)。上村さんもお辛いですね….。

    飯館村のネコたち、犬たち、写真を見ると、嬉しそうですね。毎回ご苦労様です、そして心から感謝申し上げます。

    1. nekotoru Post author

      こんにちは
      Izumiさん、猫を残していかなければならず心残りだったろうなと。
      飯舘村の猫も、同じ猫であるのが写真から伝わっていたらうれしいです。
      いつもありがとうございます!

  2. ゴマ

    お疲れさまです。いつも動物達の為にありがとうございます。いずみさんのこと悲しいですね…

    1. nekotoru Post author

      こんにちは
      Izumiさんのことは残念ですね。
      猫を残していかなければならなかったのは辛かっただろうなと。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

Get Adobe Flash player